家庭の自助と地域共助−市民防災対策を提案する | |||
東京ベイエリア。お台場の隣の有明に国と東京都により整備されたのが東京臨海広域防災公園。大規模災害時の情報収集・指揮拠点となる、有明の丘基幹的広域防災拠点の本部棟に併設されたのが、今回紹介するそなエリア東京です。関東初の本格的な震災後の再現街並の中で、震災後の帰宅困難者体験をする、二重の意味で他とは異なる防災体験館です。 東京臨海広域防災公園 そなエリア東京の概要
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そなエリア東京 1階 防災体験ゾーン「東京直下72hツアー」 本レポートは2012年当時のものです。当コーナーは、体験内容・ガイド端末の変更や小型起震装置を追加して、2015年にリニューアルしました。詳しくは公式サイトをご覧下さい。本施設1階では、外出先で東京湾北部地震に遭遇し、様々な危険を避けつつ地元の避難場所に辿り着いて、発災から3日間を生き抜く「東京直下72hツアー」を体験できます。
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そなエリア東京 2階 防災学習ゾーン 本レポートは2012年当時のものです。当コーナーは展示内容を大幅に変更して、2015年にリニューアルしました。詳しくは公式サイトをご覧下さい。
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ダイジェスト版:東京臨海広域防災公園 その他の施設 東京臨海広域防災公園は、国土交通省と東京都が整備した防災公園です。平時は、臨海副都心のレクリエーション施設、またそなエリア東京が防災啓発・研修の場となり、災害時は、国や都の災害対策本部・医療救護拠点・公助関係者用ベースキャンプとして活用されます。
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体験した印象 関東初の大地震後の再現街並で防災体験できる施設であると共に、出先で被災した場合の帰宅困難体験をメインにした国内唯一の施設(本記事執筆時点)です。特に、後者の防災体験ソーンでの「東京直下72hツアー」は、東日本大震災で都心でも見られなかった状況も含まれているので、自宅から電車で通勤通学される方にも体験をお薦めします。ただ、同ツアーでは通常は解説ガイドが付かないうえ、ガイド端末の指示に従って進むだけでは、再現街並の各所に現れる状況やそれらに込められたメッセージを見逃してしまいます。ゴールに辿り着く時間を競うツアーではないので、できる限りくまなく館内を観察し、示されている状況やヒントから、自ら教訓を読み解く姿勢で体験するのが良いと感じました。またご覧の様に、一般的な防災体験館(防災センター)とは防災体験の性質が違う事を念頭に置くと良いでしょう。本格的な地震・初期消火・煙避難・暴風雨体験を希望される方は、全国防災体験館データなどを参考に、地元の防災体験館でお受けになる事をお薦めします。なお煙避難体験は、本施設でも土日祝日限定で開催しています。 なお、2015年に施設をリニューアル。1階の体験ゾーンでは「東京直下72hツアー」のガイド端末をニンテンドーDSからタブレット端末へ更新。また体験内容も複数場面で繰り返し体験できる様になりました。更に、震度6強の揺れを体験できる小型起震装置や津波解説コーナーを新設。2階の学習ゾーンも、防災グッズの展示から自助・共助を中心とした内容に変更されました。 |
東京臨海広域防災公園 そなエリア東京の施設情報
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