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![]() 紀伊半島西岸の港町にある「稲むらの火の館」。江戸末期、夜間に襲来した安政南海地震津波で稲むらに火を灯して人々の避難を助け、後に広村堤防を作って約90年後の昭和東南海地震と昭和南海地震津波から地域を守った、郷土の偉人濱口梧陵の精神を元に、2007年に完成した津波防災教育施設です。津波防災だけでなく、災害への自助・共助も楽しくじっくり学べます。 無料で見学可能な濱口梧陵記念館
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稲むらの火の館 津波防災教育センターの体験コーナー
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交通アクセスと、濱口梧陵が遺した広村堤防
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体験した印象 津波防災教育センターと銘打つだけあって、津波に関してこれだけの内容を常設展示するのは類を見ない施設です。歴史的に見て津波常襲地帯であり、実際に津波被害を受けた地域だからこそ力の入れ様なのでしょう。ですが、津波関連の展示以上に、1階の防災体験室の内容がなかなか秀逸です。個人や家庭での防災対策以上に、地域での共助について、これほど具体的かつ的確に提示している防災体験館(防災センター)は、全国的にもなかなか見られません。また、3D映像シアターに出てくる登場人物(親子4人家族と、近所の自主防災会員)が、防災体験室の内容全般に一貫して登場。それぞれの視点での防災のポイントや、自助・共助との関わり方が描かれているため、来館者にとっても教訓的、かつ自分の立場に置き換え防災を具体的にイメージしやすく出来ています。コンテンツの企画・提示方法が良質であり、人材育成を重視した濱口梧陵の精神を反映した内容と言えるでしょう。 強いて気に掛かった点を挙げるなら、津波シミュレーション水槽。津波の脅威の1つである遡上について訴求が足りず、来館者への理解浸透が不足気味なのではと危惧します。押し寄せる勢いによって、津波は波高以上の標高にまで駆け上がって被害を出す点については、解説映像では言及があるものの、津波発生時や発生後にその点についての強調・再提示に欠けるきらいがあります。シミュレーション水槽は、上記写真でもわかる通り、到達した津波の遡上を見せるため、波打ち際からだいぶ奥まで陸地が製作されているので、そこにも津波が達する事を認識できるよう、発生時の注意喚起に加え、高台への地上構造物の設置や川の追加、リプレイ用カメラの設置・再生などをしてはいかがでしょうか。 いずれにせよ、これだけの内容を一箇所で体験し学べる施設は国内でも稀なので、余裕があれば半日くらいかけてじっくり堪能して行かれる事をおすすめします。1時間未満でサッと通り抜けるには非常に勿体ない施設です。津波の危険性がない地域の方でも、特に自主防災関係者など共助に携わる方は、ぜひ一度来館してはいかがでしょうか。 |
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稲むらの火の館 津波防災教育センターの施設情報
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