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衛生用品体験レポート

トイレグッズ体験レポート:ファイル#03
最後の修羅場を迎えないための サニタクリーン携帯トイレ

組立式簡易トイレは、自宅や周辺などでの自主避難には便利ですが、やはり一抱えもある大きな物。非常持出用のザック類にはとても入らないうえ、収容避難所はじめ、人前で組み立てて使う訳にもいきません。そんな時、最後の修羅場を迎えないために、1,2回分程度のコンパクトサイズで、大小にも対応できる携帯トイレという物もあります。

1 軽量・コンパクトな外観 2 中身を取り出すと
A4用紙が三つ折りで入る、事務用の長形3型(長3)封筒とほぼ同じサイズ。 包装から取り出した中身は、処理袋と高密閉チャックを使った収納袋がそれぞれ1つ。

3 処理袋を詳しく観察します 4 使い方は袋に案内あり
処理袋は、広げると縦55センチ・横65センチの大型サイズ。中に透けて見える四角いものが吸水凝固シートで、本品は大小ともに使えます。 慣れないだけに戸惑う使い方は、処理袋に図入りで案内されています。しかし処理袋の正式名「便袋」、少々名前がストレート過ぎかも。

5 処理袋を好きな形に整えます 6 これで準備完了です
使う際には、処理袋を自分で適当な形に丸めて整形して使うようです。 吸水凝固シートに合わせて形を整えると、縦長の便座っぽくなりました。なおビニール部分は、外側に向かって丸めておくと後が楽です。

7 実際に水を注いで実験開始 8 1リットルの水も余裕で吸収
成人は1日に1〜1.5リットルの尿をするそうです。そこで水性アクリル絵の具で着色した水を注いで、吸収具合を試してみます。 注ぐそばから、どんどん吸収。凝固シートが膨らんでゆきます。1リットルは余裕で、シート全体で2リットルは吸収できました。

9 水を含んで膨らむ凝固シート 10 傾けても水分は染み出さず
プヨプヨと膨らんで水を吸収します。ただし、水分は吸収しても固形物は吸収しないため、大はそのままなのでしょう。 2リットル吸収させても、水分は漏れませんでした。凝固シートは袋に貼り付けてあるらしく、ズレたり落ちたりしません。

11 使用後は袋の口を結びます 12 更に収納袋に入れます
適当な回数分使い終わったら処理袋の口を結びます。袋が大きいため余裕は十分。 処理袋を直接手に持って取り回すのは不快なため、収納袋が付いています。

13 収納袋には防臭チャックまで 14 取っ手を掴んで可燃ゴミへ
密閉用に3重構造の特殊構造チャックが付いており、実感として、よほど力を入れない限り中の水分や臭いが漏れないようです。 収納袋上部は運搬用の取っ手になっています。有毒ガスを出さない素材なので、袋ごと可燃処理できます。


     

「サニタクリーン 携帯トイレ」のデータ・個人的評価

製品名 サニタクリーン 携帯トイレ ネット上ではこちらで購入できます
携帯トイレ
このレポートと同じ物ですが袋が3枚入り
販売業者 (株)総合サービス
購入価格 472円(2005年3月当時)
テスト時期 2005年6月
外形寸法 W142×H288×D10mm 総重量 84g 素  材 プラ包装、処理・防臭袋は可燃処理可
携帯性 ★★★★★ 強度 ☆☆☆☆☆ 使い易さ ★★★★☆
実効性 ★★★☆☆ 満足度 ★★★★☆    
感  想 ここはいい!
事務用の封筒とほぼ同じコンパクトサイズで、非常持出袋にも無理なく入ります。袋には吸水凝固シートがあり、1リットルの水でもゼリー状に固めて吸収し、まだ余裕がありました。外袋は高密閉チャックを使用し、一度閉じるとかなりキッチリ閉じるため、中身が漏れる危険が低いでしょう。また処理袋ごと可燃処理でき、有毒ガスも出ないのも助かります。処理袋はかなり大きく広がるので、和洋問わず便座などに被せても不自由なく使える大きさです。本来の用途以外に加え、建物被害はなくてもライフラインが止まったなど、自宅で被災生活を送る場合でも、トイレに被せて使えます。

ここはちょっと?
吸水凝固シートは水分をしっかり吸収するものの、固形物を吸収したり固めたりはできません。使い捨て紙おむつやペットシーツと同じ感覚と考えてもらえばいいでしょうか。防臭液を入れるだけで中身を固めないタイプと、凝固剤で固形物も含め全体を固めるタイプの、中間といったところで、処理や取り回しの面では一長一短です。また、多くてせいぜい2,3回程度の回数分の容量なので、家族用というより個人用のトイレという感覚の方がよいでしょう。とはいえ、この他に大きな不満はありません。

総評
他のレポートで組立式簡易トイレを紹介しましたが、避難所では、組み立てて使う場所もなければ、元々大きくて持って逃げるのも無理というもの。どちらかというと自主避難向けのものでした。でも、避難所だって仮設トイレが詰まったり満杯で使えないことがあり、思わぬ修羅場を迎える事があるので、最後の手段として役立つと思います。これは防災用というより、元々は登山・アウトドア用品。水道も引けない山にトイレはなかなか作れませんが、人気の高い山ほど排泄物での汚染も深刻なため「自分で出したすべてのものは持ち帰る」とのコンセプトで、携帯トイレの使用が進んでいます。大自然の真ん中と災害の真っ只中、どちらも同じライフラインのない環境で役立つだけに、徐々に防災用品としても認知されています。

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