家庭の自助と地域共助−市民防災対策を提案する | |||
千歳市防災学習交流センター「そなえーる」は、2010年オープンの、主に地震と火災の防災体験館。防災訓練広場に隣接した広く開放感のある館内では、全国から地元の大地震まで、8種類の再現地震を体験できるほか、全国では数少ない、高層建物からの避難に用いる緩降機や救助袋を体験できる避難器具体験コーナーもあります。 千歳市防災学習交流センター そなえーる 概要
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災害学習ゾーンの展示内容
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災害体験ゾーンの展示内容
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体験した印象 地震と火災体験が主体の施設ですが、じっくり楽しめば、半日は過ごせそうな充実の内容。北海道郊外ならでは開放感を感じる、広々した館内も特徴的です。中でも、外周部がガラス張りで、充満する煙の様子を見ながら煙の特性を学べる煙避難体験コーナー。床から突き出たクッション付きポールに捕まって、揺れを直に感じられる地震体験コーナーなどは、一般的な防災体験館・防災センターとは違うなかなかの出来です。特に、高層建物からの避難器具を実際に体験できる避難器具体験コーナーは、普通の防災体験館・防災センターにはなく、マンション住民や、中高層ビルなどにお勤めの方には、是非とも体験される事をお薦めします。(年齢・体重制限があります)なお、火災消火体験や倒壊瓦礫からの救助体験は、施設屋外の「学びの広場」で体験できるので、お時間の許す方はあわせて体験すると良いでしょう。 通常は、1グループ毎に1人のスタッフが付くのが、全国的なガイドツアーの傾向ですが、訪問当日は、夏休み中で平日でも来場者が多いためか、各コーナー毎にスタッフがいる所を順次回るスタイルとなりました。結果、3人のスタッフさんからご案内頂く事になったのですが、マニュアル的に憶えさせられて言っている(=理解しておらず確信がこもっていない)感覚が強く見られます。(食物アレルギー患者向けの市販非常食や市の公的備蓄はあるか、被災してケガをした人は避難所に運ぶのが正解か、等)多少突っ込んだ程度の基本的な質問をした位で、ほぼ答えに窮しており改善の余地ありと感じます。もっとも、マニュアルを作られた方々のご努力は伺え、コーナー毎の解説内容などは簡潔ながら的確で中の上レベルの良い感じでした。あとはガイドスタッフ自身への防災教育を是非ともお願いしたいところです。 |
千歳市防災学習交流センター そなえーるの施設情報
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