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防災体験館 体験レポート

火災対応主体の、過去の再現地震も体験できる消防署併設型体験施設 レポート
埼玉西部消防局 狭山消防署 防災体験コーナー 訪問'12/7/8
狭山消防署 防災体験コーナー 内部

埼玉県は南西部、東京通勤者のベッドタウン、また関東の茶産地「狭山茶」で有名な狭山市。そこにあるのが狭山消防署 防災体験コーナーです。消防署併設型とコンパクトながら、スタイリッシュかつ独自性のある館内で火災と地震対応を学べます。なお、2013年4月の消防広域化により、狭山市消防本部から埼玉西部消防局の一消防署へと所属が変わりました。

狭山消防署 1階の地震体験コーナー

1 狭山消防署の外観です 2 駐車場・庁舎入口は西側に
狭山消防署 外観 狭山消防署 庁舎入口
国道16号線沿いイオン狭山隣、防災体験コーナーは庁舎左側の出っ張り部分にあり 中に入ると、吹き抜けのエントランスホールにいきなり地震体験コーナーが

3 開放的な地震体験コーナー 4 お洒落な起震台のインテリア
狭山消防署 地震体験コーナー 狭山消防署 地震体験コーナー内部
明るいロビーで地震体験、震度7までの揺れや過去の地震を再現できます バーカウンターやラウンジ風の、お洒落で変わったインテリアの地震体験コーナー




  

狭山消防署 3階の防災体験コーナー

1 昔の消防資機材と防火服 2 防災体験コーナーの風景
明治時代の龍吐水 腕用ポンプ 防火服 3階防災体験コーナー
江戸時代からの大型水鉄砲龍吐水や、明治時代の手動消防ポンプや防火服を展示 火災関係の展示体験コーナーは、3階消防署事務所前のロビーにあります

3 映像コーナー 狭山市の防災 4 緊急通報体験コーナー
映像コーナー 狭山市の防災 119番通報体験コーナー
市内の避難場所や防災倉庫・給水所の場所や、共助・公助などのムービーを上映 固定電話と緑公衆電話での119番通報体験、画面の状況に沿ってシナリオが進行

5 初期消火体験コーナー 6 消防組時代の火消しまとい
初期消火体験コーナー
キッチンを模して画面の火災を、赤外線式模擬消火器で消火体験、当たり判定あり 明治から昭和戦時期までの警察消防時代の纏(まとい)や活動風景を展示しています

7 煙内避難体験コーナー 8 避難と非常持出品
煙避難体験コーナー 避難と非常持出品コーナー
子ども・大人・団体用避難コースの前に、煙の特性や避難姿勢をガラス張りブースで解説 被害を最小限にする避難行動10の原則や、非常持出品や二次持出品の例を解説


  
  

体験した印象

 コンパクトな消防署併設型とはいえ、的確な啓発内容なのに、スタイリッシュでアミューズメント性がある館内デザインにまとめられた施設でした。体験内容こそ一般的なものですが、訴求方法が他館ではほぼ見られないものが多く、かなり独自性の高い防災体験館と言えます。特に、体験ブースが2つある珍しいタイプの煙体験コーナーは、まず煙の特性と避難方法の解説映像に続き、ガラス張りブースで煙の広がり方や避難姿勢を実際に見せた後に、暗闇の避難体験コースへと進む珍しい構成。しかも避難体験コースは、一般・子ども・団体の3つのコースがある程、普通ここまで区別はありません。また地震体験コーナーも、バーカウンター風インテリアな所は、やはり他に記憶にないと思います。

 なお狭山消防署は、2013年4月より消防広域化で、従来の狭山市消防本部から埼玉西部消防局の消防署へと、所属が変わりました。消防組合を構成している周辺市町に、こうした防災体験館がないため、狭山市独自仕様で今までやってきた啓発内容が、今後どう変わるのか気になるところです。

  
  

埼玉西部消防局 狭山消防署 防災体験コーナーの施設情報

 
所在地: 狭山市大字上奥富1172 狭山消防署1,3F
URL: http://www.saisei119.jp/shisetsu/shobosho/
TEL: 04-2953-7111
開館時間: 9:00-17:00
入館料: 無料
休館日: 月曜・祝日・年末年始
交通アクセス: 西武新宿線狭山市駅西口より徒歩約25分イオン狭山隣、駅西口ロータリーよりタクシー、またはイオン狭山無料シャトルバスで約10分
駐車場: 5台

映像シアター 消火体験 あり 土砂災害
119番体験 あり 煙避難体験 あり 火山
地震体験 あり 水害 応急手当
津波 台風体験 耐震補強
ガイドツアー 随時開催(受付へ申し出て下さい)
10名以上の団体は要事前予約