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防災体験館 見学レポート

強風と震動が出る災害体験シアターで、和歌山仕様の防災を実感 レポート
和歌山市消防局 防災学習センター 訪問'10/2/9


和歌山市役所や和歌山城址にもほど近い、市街中心部にある和歌山市防災局の防災学習センター。消防署併設型ながら、なかなかの良い内容を上品でセンスの良い館内で体験できる防災体験館です。中でも、強風と震動が出る災害体験シアターで、和歌山仕様の防災を実感できます。

防災学習センターの概要と災害体感シアター

1 和歌山市消防局庁舎の外観 2 防災学習センターは3階です
和歌山市消防局 中消防署 外観 和歌山市消防局 中消防署 入口
和歌山市消防局(中消防署)は、市街中心部の市役所や和歌山城址のそばにあります。 防災学習センターは庁舎3階へ。庁舎には中消防署や市の総合防災課も同居しています。

3 防災学習センターに到着です 4 まずは受付でお申込みを
防災学習センター 入口周辺 防災学習センター 受付
エレベータを降りてすぐの入口は、記念撮影にもちょうど良いスペース。子ども用消防服もあり。 自由見学もできますが、まずは受付へ。体験コーナーを操作しながら、防災ガイドもしてくれます。

5 まずは地域の災害を知ろう 6 図解と映像で和歌山の災害を
災害体感シアター前ホール 和歌山の風水害と南海地震
ホール床面は宇宙から見た和歌山周辺。災害体感シアターの紹介映像も見られます。 和歌山市の風水害や南海地震の歴史を、年表や図説、モニター映像で学べます。

7 災害体感シアター 8 災害体感シアター内部
災害体感シアター入口 災害体感シアター室内と座席
「そのとき、あなたは・・・」と題し、風水害編と地震編の2種類の映像メニューを楽しめます。 収容人数は20人ほど。振動と強風が出る迫力の映像シアターで、和歌山での災害を疑似体験。

9 災害体感シアター 風水害編 10 災害体感シアター 地震編
災害体感シアター 風水害編 災害体感シアター 地震編
ニュース番組風に、和歌山での風水害や対処ポイントを、コミカルでわかりやすく解説。 南海地震が和歌山を襲ったら・・・という設定で、地震発生100時間前から物語は始まる。

11 秘かに迫る「その時」 12 地震に続き津波発生、しかし・・・
災害体感シアター 夕暮れの和歌山市街 正しくない津波映像
市内各所の日常と地震の解説が交互に織りなされつつ、刻一刻と「その時」は迫る・・・。 津波の使用映像は、正しい津波の姿ではなく、インパクトはあっても、誤認識を与える恐れも。


     

その他の体験コーナーと自由見学コーナー

1 他にもいろんなコーナーが 2 初期消火体験コーナー
様々な体験コーナー 初期消火体験コーナー
こちらは主に火災関連の体験コーナーと、その他の展示があり、自由体験できるものが多い。 システムキッチンを模した、初期消火体験コーナーが2つ並び、2組で同時に使えます。

3 赤外線式模擬消火器を使用 4 画面の炎を目掛け消火
赤外線式 模擬消火器 消火体験画面
ホースから赤外線が出る模擬消火器で、画面の火災を消火。消火剤量の制限と当たり判定も。 天ぷら火災の消火体験に加え、実際の火災の様子の実験などの解説映像も見られます。

5 119番通報体験コーナー 6 携帯電話型の通報体験
119番通報体験コーナー 通報体験画面と端末
ここは一風変わった2段構えの通報体験。通報の前にちょっとしたゲームがあります。 ゲームを無事クリアすると通報体験に。携帯電話での通報という設定で体験が進みます。

7 煙避難体験コーナー 8 煙充満や停電した中を避難
煙避難体験コーナー 煙避難体験 内部
火災での煙の危険と避難を学習。一部避難路の窓から、体験や煙の充満具合が見えます。 無害な煙が充満したり停電して非常灯のみの状態で、ビルを模した迷路を避難します。

9 各所で正しい避難のチェックあり 10 防災用品展示コーナー
煙避難体験 結果表示盤 防災用品展示コーナー
撮影しつつゆっくり回り過ぎましたが、センサーやカメラで、危険行動や避難姿勢チェックあり。 減災対策、避難用品、救急救出用品、被災生活用品に分けて、実物の防災用品お展示。


     

体験した印象

 上品かつセンスの良い館内で、地元事情に即した具体的な防災情報を学べる防災体験館でした。

 災害体験シアターは、どちらも和歌山市を舞台にした、地元オリジナル仕様のなかなか良い出来のコンテンツ。特に風水害編は、防災対策の大事な要素を、的確かつ簡潔でわかりやすく、それでいてコミカルに提供しており、心にスッと入ってくる良作だと感じました。災害の悲壮感を押し出しすぎたり、真面目に取り組むあまり堅苦しくなりがちな防災コンテンツが多い中、実践に繋がる良いイメージを残すのに、ちょうど良い力加減とバランス感覚なのかもしれません。

 惜しむらくは、地震編の津波に関する映像素材がただの大波で、誤った津波のイメージを残しそうな点が気に掛かりました。津波の実像を正しく教えるために、過去の津波災害の映像を利用するなどの改善を望みたいところです。もっとも、東日本大震災後は映像素材も増え、南海トラフ関連の地震・津波被害想定の見直しを受けて、将来的にはコンテンツの差し替えや更新も行われるのかもしれません。

 なお、市街中心部にある事から公共交通の便も良く、自動車でも徒歩5分圏内で多くの駐車場があるため、比較的来館しやすい環境にもあると思います。


     

施設情報

外観  
所在地: 和歌山市八番丁12
和歌山市消防局(中消防署) 3階
MapFan Webで地図表示
URL: http://www.city.wakayama.wakayama.jp/syoubou/
TEL: 073-423-0119
開館時間: 9:00-17:00
入館料: 無料
休館日: 月曜(祝日の場合翌日)、年末年始
交通アクセス: JR和歌山駅より「市役所前」下車徒歩約3分、南海和歌山市駅より「城北橋」徒歩約1分
駐車場: 専用駐車場なし、市役所駐車場などを利用

映像シアター あり 水害
119番体験 あり 台風体験 あり
地震体験 庁舎の起震車で対応 土砂災害
津波 火山
消火体験 あり 応急手当
煙体験 あり 耐震補強
ガイドツアー 随時開催(受付へ申し出て下さい)
また40名までの団体向けには、事前予約制で以下のコースもあり。
小学校高学年以上の一般コースでは、60〜90分の4種類。
5歳児〜小学校中学年では、60〜90分の4種類のコースがあります。