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体験した印象
1986年(昭和61年)の防災センター発足当時からある、火災と地震を主に扱った併設型防災体験館です。体験メニューは、消火体験・119番通報体験に加え、4種類の地震があります。なお、高潮災害で度々被害を受けている地域性に即して、全国でも数少ない高潮災害に関する展示内容があるのは特筆すべき点です。
施設オープン当時としては、先進的であった展示内容ですが、約四半世紀以上ほぼそのままの内容、かつメンテナンスも不十分とあっては老朽化も否めません。半数近くの展示内容が稼働せず、公的な防災啓発施設としてはお粗末な限りです。また、案内に当たった防火協会の年配スタッフの解説は、内容・レベルの双方に於いて不正確だったり古かったりするのが更に気になりました。指定管理者制度で、施設運営に当たっているのかもしれませんが、仮にそうであれば責任は尚更でしょう。予算事情もあると思いますが、阪神淡路大震災を経験している土地柄にしては、自治体としての尼崎の防災に対する意識の低さを垣間見て、少々残念な訪問でした。
リニューアルまたは新施設ができるまでの間、当館は防災啓発に留まらず、その昭和レトロ感を楽しむ意味で訪れるといった酔狂な楽しみ方も、また一興かもしれません。
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