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防災体験館 体験レポート

震災の爪痕をそのまま残す、24時間365日開放された無料見学施設 レポート
神戸港震災メモリアルパーク 訪問'07/1/29


今回紹介する神戸港震災メモリアルパークは、港町神戸の象徴ポートタワーのそばにある、常時無料開放された屋外型見学施設です。1995年に起きた阪神・淡路大震災の爪痕をそのまま保存し、震災の記憶と復旧の記録を後世に語り続けています。

神戸港震災メモリアルパークの様々な防災展示コーナー

1 メモリアルパークの場所は 2 メモリアルパークの全景
モザイク側から見たポートタワー 震災メモリアルパーク 全景
神戸のランドマークであるポートタワーが目印、神戸海洋博物館に隣接しています 24時間365日見学できます、日中だけでなく、夜景を楽しみつつ立ち寄るのもいい感じ

3 まずは復興ゾーンの展示から 4 震災と復興までのあゆみを展示
復興ゾーン 入口 復興ゾーン 展示
どこからでも見られ特に順路はありませんが、一応、銘板がある方から入ってみます ライトアップされた通りには、震災と復興の記録を中心とした展示が続きます

5 施設モニュメント 6 復興の記録コーナー
施設モニュメント 復興の記録コーナー
本施設のコンセプトを日本語・英語で記述、発災した5時46分を表したデザインの様です 阪神淡路大震災による、メリケン波止場の被害と復興までの様子を写真入りで解説

7 神戸港復興のあゆみ年表 8 映像コーナーもあり
神戸港復興年表 映像コーナー
平成9年5月の神戸港復興宣言までの、神戸港を中心とした復興課程の年表も 震災から復興までの様子を映像で展示、モニタ類が埋め込まれた柱もあります

9 震災遺構として被災岸壁を保存 10 メリケン波止場の歴史
メリケン波止場被災岸壁 メリケン波止場 歴史解説板
被災したメリケン波止場の一部を展示、崩れた岸壁、傾いた街灯などがそのままの姿で 開国から昭和までの波止場の歴史を、写真入りで紹介、往時の姿を見る事ができます

11 被災岸壁は回廊状に通路が 12 震災遺構は今でも語り続けます
回廊状の通路から眺める震災遺構 激しい崩壊は震災の凄まじさを語る
被災岸壁をぐるっと一周、回廊状に通路を整備、遺構を様々な角度から見て回れます 激しく崩壊した遺構は、直下型断層地震の凄まじさを語る証人として、そこにあり続けます




  

体験した印象

 一般の防災センター・防災体験館とは種類が異なりますが、ここの最大特徴は、震災の記録だけでなく、実物の震災遺構を残している事に尽きるでしょうか。震災から20年以上が過ぎ、復興によってその爪痕も徐々に少なくなりました。そんな中、被災した実物だからこそ訴え得る説得力は、「百聞は一見に如かず」の諺通り。佇まいは静かでも、幾多の映像や記録よりも雄弁に、地震のもたらす破壊力、人々の生活や生涯すら変えてしまう自然災害の脅威を語り続けています。

 神戸の名所のそばにあり、24時間無休で見られるため、観光やお出掛けついでに気軽に眺めて、感じるのがちょうどいいスタンスかもしれません。

  
  

神戸港震災メモリアルパークの施設情報

 
所在地: 兵庫県神戸市中央区波止場町2-2 メリケンパーク 神戸海洋博物館内
URL: http://www.kobe-meriken.or.jp/maritime-museum/
TEL: 078-327-8983
(神戸海洋博物館)
開館時間: 24時間
入館料: 無料
休館日: 無休(常時開放)
交通アクセス: JR・阪神電鉄元町駅から徒歩15分、地下鉄みなと元町駅から徒歩10分
駐車場: メリケンパークやハーバーランドの施設に多数あり(有料)

映像シアター 消火体験 土砂災害
119番体験 煙避難体験 火山
地震体験 水害 応急手当
津波 台風体験 耐震補強
ガイドツアー なし (24時間365日開放されている屋外展示施設です)