家庭の自助と地域共助−市民防災対策を提案する | |||
1995年にオープンした京都市市民防災センターは、市の災害備蓄倉庫と併設された防災体験館。各種の災害体験コーナーと、アミューズメントのSEGAによる「防災バーチャルコーナー」に加えて、事業所・自主防災向けに、店舗・ホテル・マンションを模した「総合訓練コーナー」など、幅広い層に対応できる関西屈指の施設です。 体験ガイドツアーで楽しめるコーナー
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体験ガイドツアー以外にも楽しめる自由見学・体験コーナー 2014年に一部施設がリニューアルされており、以下は2008年訪問当時のものです。
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体験した印象 2014年に一部がリニューアルされており、以下は以前の評価を含みます。関西屈指の豊富な内容を持ち、半日はしっかり遊んで学んで帰る事ができる、そんな防災体験館です。アミューズメントのSEGAによる、3D映像とボディソニックでの京都大地震疑似体験や、退役した消防ヘリを使ったフライトシミュレーターなど、異色の防災バーチャルコーナーが、通常の防災体験館と極めて一線を画す当館随一の特徴となっています。なお、店舗・ホテル・共同住宅の模擬施設での災害時の対処を訓練できる、事業所等の団体向け「総合訓練コーナー」といった専門的な施設もあります。一般市民から地域・企業防災関係者まで、幅広く対応する懐の広い施設です。また、災害用伝言ダイヤル171体験コーナーは、全国にまだ少数派です。 なお、2014年4月のリニューアルで、近年京都でも被害の出た風水害(特に都市型水害)に関する体験コーナーを設ける為、3階の「3D京都大地震」「3Dサウンド・土砂災害の恐怖」「防災学習ゲームコーナー」を撤去、「応急手当体験室」を2階に移転し、全国的にまだ少ない都市型水害体験コーナー、防災行動体験コーナー、キッズ・ファイヤーランドが新設されています。 反面、ガイドの解説レベルはあまり高くなく、ハード面でのレベルの高さに見合っていない様です。複数スタッフのツアーでの解説を聞いていましたが、話す事は施設利用上の諸注意がほとんどで、防災上のポイントは少量の、マニュアル棒読みな内容ばかり。応用的な質問に対する的確な回答は、あまり頂けませんでした。京都市消防局の施設ですが、ガイドなどの施設運用は外部指定管理者の財団法人に委託している事や、比較的混雑する施設のため、グループを捌く事で忙しいなど、研鑽の余裕がないのかもしれません。ただし、これらは受付やガイドにあたる一般スタッフのみの話です。 当館は、東京消防庁 本所防災館と並び多数の来場者がある施設で、年間約80万人が訪れています。その割に館内はそれほど広くなく、各体験コーナーも若干小さめなので、平日でも混雑する事がある様です。時期により差はありますが、予約なしで体験ツアーに参加する場合は、想像より余分に時間が掛かる事を予期しておくと良いでしょう。 |
京都市市民防災センターの施設情報
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