家庭の自助と地域共助−市民防災対策を提案する | |||
江戸末期に大被害を出した善光寺地震と、昭和に長期間続いた松代群発地震のお膝元。そんな地にある、長野市防災市民センターは、地震と火災に重きを置いた施設です。かなりレトロな当館ですが、全国でもかなり初期からあったであろう事が伺えます。 長野市防災市民センターの様々な防災体験コーナー
|
|
体験した印象 [開館当時のもの、現在は閉館しています] 地震と火災に重きを置いた施設というのが第一印象でした。特に、江戸末期に大被害を出した善光寺地震と、昭和に長期間続いた松代群発地震のお膝元という事もあり、地震にはより重きを置いているのが伺えます。また煙体験コーナーは、煙避難体験だけでなく、火災時に行うべき動作が連動している点で独創的かつ実際的です。なお1階受付では、防災用品販売も行うそうです。ただ、昭和末期モノと思しき各種の施設・機器類は、さすがに内容・動作共々古さを隠しきれない一面が。近年、静岡−糸魚川中央構造線断層帯による、M8クラスの地震も想定され始めてきた事もあり、この機を活かしてそろそろリニューアルすべき時期でしょう。とはいえ、東京・山梨・兵庫などと並んで、1980年代に既に防災体験館ができており、当時としてはかなり先進的だった事は評価できます。 全国の防災体験館を巡ってみると、地域ごとの防災に対する温度の違いや、時代ごとの防災アプローチの違いを感じ取る事ができて、面白いものです。防災文化比較とでも言うところでしょうか。 |
長野市防災市民センターの施設情報 [2016年3月末閉館済]
|
|