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防災体験館 体験レポート

火災体験コーナーが実際的かつ独創的な、地震と火災の併設型体験施設 レポート
長野市防災市民センター [2016年3月末閉館済] 訪問'07/11/9
長野市防災市民センター 2階の様子

江戸末期に大被害を出した善光寺地震と、昭和に長期間続いた松代群発地震のお膝元。そんな地にある、長野市防災市民センターは、地震と火災に重きを置いた施設です。かなりレトロな当館ですが、全国でもかなり初期からあったであろう事が伺えます。

長野市防災市民センターの様々な防災体験コーナー

1 中央消防署隣にありました 2 長野市防災市民センター 外観
長野市中央消防署 庁舎 長野市防災市民センター 外観
長野市防災市民センターは、市役所にも近い長野市消防局の敷地内にありました 消防局中央消防署の隣に建つ、単独型防災体験館、駐車場は5台程度ありました

3 1階フロアの様子 4 善光寺地震の被害説明パネル
1階フロア 内部 善光寺地震 被害説明パネル
縦に長細いフロアには、地震関連コーナーの他に、受付や赤外線式消火体験なども 長野県北部に地震・水害・土砂災害で大被害を与えた、江戸末期の善光寺地震を解説

5 地震体験コーナー 6 2階フロアの様子
地震体験コーナー 2階フロア 内部
台所を模した部屋で、関東大震災・日本海中部地震などを、2次元で再現できます 2階は、世界のプレートと地震帯の立体地図を囲んで、各種のコーナーが並んでいます

7 119番通報体験コーナー 8 恐ろしいビル火災コーナー
119番通報体験コーナー 恐ろしいビル火災コーナー
各種公衆電話での、119番通報の手順を体験できます、ある程度音声認識します 音声に沿って模型が動き、煙の危険性を説明する、80年代の防災体験館によくある展示

9 煙体験コーナー 10 煙の中を進むと中に・・・
煙体験コーナー 倒れる訓練人形
火災に関するクイズが出た後に、煙体験へと連動する、珍しいパターンのコーナーです 途中の明るい区画に、傷病者役で倒れる訓練人形が、煙と暗闇の中での搬出体験も可

11 長野市の防災コーナー 12 デマと情報コーナー
長野市の防災態勢 デマと情報コーナー
長野周辺の立体ジオラマに、地元の防災施設などを案内、しかし電光掲示は故障中 情報を伝言ゲーム風に伝え、情報伝達の不正確さを実感する昭和末期風のコーナー




  

体験した印象 [開館当時のもの、現在は閉館しています]

 地震と火災に重きを置いた施設というのが第一印象でした。特に、江戸末期に大被害を出した善光寺地震と、昭和に長期間続いた松代群発地震のお膝元という事もあり、地震にはより重きを置いているのが伺えます。また煙体験コーナーは、煙避難体験だけでなく、火災時に行うべき動作が連動している点で独創的かつ実際的です。なお1階受付では、防災用品販売も行うそうです。

 ただ、昭和末期モノと思しき各種の施設・機器類は、さすがに内容・動作共々古さを隠しきれない一面が。近年、静岡−糸魚川中央構造線断層帯による、M8クラスの地震も想定され始めてきた事もあり、この機を活かしてそろそろリニューアルすべき時期でしょう。とはいえ、東京・山梨・兵庫などと並んで、1980年代に既に防災体験館ができており、当時としてはかなり先進的だった事は評価できます。

 全国の防災体験館を巡ってみると、地域ごとの防災に対する温度の違いや、時代ごとの防災アプローチの違いを感じ取る事ができて、面白いものです。防災文化比較とでも言うところでしょうか。

  
  

長野市防災市民センターの施設情報 [2016年3月末閉館済]

 
所在地: 長野市大字鶴賀1730-2 旧 中央消防署隣
URL:
TEL:
開館時間:
入館料:
休館日:
交通アクセス: 長野電鉄市役所前駅より徒歩約7分、JR長野駅より徒歩約15分
駐車場:

映像シアター 消火体験 あり 土砂災害
119番体験 あり 煙避難体験 あり 火山
地震体験 あり 水害 応急手当
津波 台風体験 耐震補強 あり
ガイドツアー 随時開催(受付へ申し出て下さい)
10名以上の団体は要事前予約