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防災体験館 体験レポート

防災体験というより防災教育、楽しくしっかり学べる東日本屈指の防災体験館   レポート
東京消防庁 本所防災館   訪問'06/08/07
本所防災館 体験ツアーの様子 東京駅と秋葉原駅から3駅の錦糸町。そこにある国内屈指の防災体験館が、東京消防庁の本所防災館です。体験ガイドツアーを主体とし、楽しくもしっかり防災を学べる教育レベルは、東京のみならず各地からやって来る人で、平日でも混雑するほど。都内唯一の暴風雨体験・浸水時の水圧ドア体験ができる施設として、メディアにも頻繁に登場する、この施設をレポートします。

本所防災館概要、体験ツアーに参加しなくても自由に楽しめるコーナー

1 本所消防署の一角にあります 2 本所防災館 入口はこちら
東京消防庁 本所消防署 外観 本所消防署 入口
横川3丁目バス停そば、錦糸町駅と押上駅を結ぶ、四ツ目通りから東に入った所にあります。 国内有数の大きさの本所防災館ですが、意外にも本所消防署に併設された防災体験館です。

3 受付カウンター周辺の様子 4 体験ツアーの案内
本所防災館 入口・受付ロビー 体験ツアー 案内看板
入口を入ると、防災用品・消防グッズ販売コーナーがあり、受付は更に奥にあります。 受付には、その日の体験ツアー予定が。参加希望を申し出て、ツアー開始時間まで待ちます。

5 待合い・イベント広場 6 119番通報コーナー
待合い・イベント広場 119番通報コーナー
普段は待合いスペースですが、休暇時期は防災イベントや企画展などが行われます。 公衆電話や携帯電話など、様々な場合での119番通報の方法を体験可能。2階にあります。

7 液状化実験コーナー 8 低地と水害コーナー
液状化実験コーナー 低地と水害コーナー
地震で地盤が弱くなり、建物傾斜・沈下の元となる液状化現象を再現する、全国で稀少な展示。 都市部や低地での大雨で起こる、都市型水害や内水氾濫を、映像と同期するジオラマで再現。

9 防災ライブラリー    
防災ライブラリー  
災害の基礎知識や防災対策について、情報端末や図書資料から学べる、防災学習コーナー。  


     

体験ガイドツアー:ショートコース (3Dシアター+2体験メニュー)

1 ガイドが解説しながら案内 2 3Dシアター(各コース共通)
ガイドによる解説 3Dシアター
体験ツアーでは、ガイドが解説しながら進みます。解説内容・レベルは非常に高いです。 初回訪問時は上の写真の内容ですが、現在は地震と津波がメインの内容に変わっています。

3 3D映像とボディソニックで迫力 4 煙体験コーナー・解説
3Dシアター 煙体験コーナー 煙の危険
随所に地震対応の教訓を含みつつ、7,80年代のフィルム映像は、別の意味で怖さを倍増。 当館の煙体験は、基本的にビル火災への対応がメイン。まずは煙の危険性を学びます。

5 いよいよ煙体験室に 6 内部はこんな感じ
煙体験コーナー 煙体験室内部
数名ずつ煙体験室に入ります。手荷物は、各体験コーナーに置き場があります。 無害な訓練用の煙が充満した室内を、ポイントを押さえて脱出します。喘息の人は発作に注意。

7 体験者の良否がモニターに 8 続いて地震体験コーナー
煙体験コーナー モニター 地震体験コーナー
全国屈指の長さを誇るコースの随所に、仕掛けやセンサーがあり、外からモニターで確認可能。 台所を模した部屋で、阪神淡路大震災や関東大震災など、震度7までの地震を体験できます。

9 地震体験ブースの様子 10 参加者にはカードが配付
地震体験コーナー 地震発生中 成績記録用磁気カード
テーブルが未固定なので、よりリアルな体験に。またスポンジ製のタンスが倒れます。 ツアー参加者各人には、各コーナーの成績を記録する磁気カードが配られます。

11 体験終了ごとにカードに記録 12 最後にクイズに挑戦
磁気カード 記録風景 防災クイズコーナー
各体験コーナー終了後に、備え付けの記録端末にカードを通して、成績を記録してゆきます。 体験メニューが終わったら、1階に戻って、防災クイズに挑戦。ショート・基本コース共通です。

13 クイズの挑戦は任意 14 問題画面はこんな感じ
防災クイズ 画面 防災クイズ 画面
修了証には防災クイズの評価欄もありますが、挑戦してもしなくてもOKです。 防災知識だけでなく、東京の消防に関する問題も。中には思わぬ難問もあり、侮れません。

15 最後に修了証を発行します 16 こんな感じの修了証です
修了証発行 修了証
最後に、磁気カードを機械に挿入して修了証を発行。画面下からプリントアウトされます。 修了証には、各体験コーナーの成績が5段階評価で記載。未体験コーナーは0で記されます。


     

体験ガイドツアー:基本コース(3Dシアター+4体験メニュー)

1 応急手当体験コーナー 2 心肺蘇生法を教わります
応急手当体験コーナー 内部 心肺蘇生法体験
1階の応急手当体験室は、心肺蘇生等の講習を大人数で一斉に行える広さです。 半身人形を使って、インストラクターが救命に最低限必要な心肺蘇生法を教えてくれます。

3 AEDの使用法も教わります 4 残る2体験は別棟に移動して
AED使用体験 別棟渡り廊下
心室細動・心室頻拍などの致死的不整脈を取り除く、AED(自動体外式除細動器)も体験します。 消火体験・暴風雨体験など、水を使う体験コーナーは別棟に移動して行います。

5 消火体験コーナー 6 水消火器を画面に放射します
消火体験コーナー 外観 消火体験コーナー 内部
ガラス張りで中が見える消火体験コーナーの前には、たくさんの椅子。人気振りが伺えます。 一般的な消火体験よりかなり広めの部屋が、しかも複数あり、多人数でも十分対応可能です。

7 近付いて火元を狙って放射 8 続いて暴風雨体験コーナー
消火体験 放射の様子 暴風雨体験 更衣スペース
訓練用水消火器の他に、壁に設置された屋内消火栓でも、操作と消火法を体験できます。 最後に、体験ツアーでは、応急手当コーナーと引き替えに体験可能な、暴風雨体験に挑戦。

9 雨具を着込んでいよいよ体験 10 激しい暴風雨に打たれてみると
暴風雨体験室 内部 暴風雨体験中
各色各サイズ揃ったレインウェアに着替えて、暴風体験室に。暴風雨・暴風のみ等各種体験可。 風速30メートル・時間雨量30ミリの暴風雨でも、視界はおろか呼吸も支障が出るほど強烈です。

11 雨具を着てもびしょ濡れに 12 都市型水害の脅威コーナー
暴風体験後 都市型水害の脅威コーナー 外観
袖口から腕の中まで濡れるほどの強烈さ。暴風雨の中では、迂闊な避難は禁物だと実感します。 以前、家庭の災害コーナーだった場所が、浸水時の水圧での閉じ込め体験コーナーに。

13 都市型水害−水圧ドア体験 14 自動車版の水圧ドア体験も
水圧ドア体験 自動車版 水圧ドア体験
浸水の深さごとに、ドアに掛かる水圧を機械的に再現し、逃げ遅れの危険を実感できます。 逃げ遅れたり、無理に冠水路を走って浸水した際の、車のドアに掛かる水圧を体験できます。


     

体験した印象

 今迄何度も行っている本施設ですが、体験内容・ガイドの解説レベル共に、日本屈指の防災体験館です。防災体験館と言うより、まさに防災教育施設と言った方が適切でしょう。なお、地震・消火・煙避難・暴風雨・応急手当などの各コーナーは、各々施錠されており、体験ガイドツアーに参加しなければ中の様子を見る事すらできません。それだけ、体験ガイドツアーを主体とした構成となっています。加えて、ガイドツアーの他にも展示内容があるため、ショートコースでも2時間半程度は所要時間を見込んだ方がいいと思います。

 3Dシアターの「東京直下マグニチュード7−私の証言」は、随所に防災の教訓を含む非常に濃い内容ですが、ドラマ中で解説が一切ないため、ただただ恐い内容だった(それだけでも充分かもしれませんが)という事にもなりかねません。教訓を見過さぬよう、心して見る事が注意点です。一部に入る7,80年代フィルム映像のレトロ感が、個人的にはツボにはまっています。なお、2010年には、この3Dシアターも上映内容をリニューアルされました。

 なお個人・団体問わず、写真撮影には許可が必要です。受付にて申請用紙に記入のうえ、許可証を首から下げて見学します。同じく有償・無償(町内会報含む)を問わず、印刷媒体への掲載は本所防災館宛にFAXなどで紙面を送付する必要があります。結構管理は厳しいです。とはいえ、ロビーでの仲間内での記念撮影などは、スタッフが気軽に応じてくれました。

 交通アクセスですが、建物自体は表通りに面しておらず、案内看板もあまり大きくないので、初めて行かれる方は迷う可能性もあるのでご注意下さい。なお案内看板は、四ツ目通りの東側(施設側)に地面から立っています。


     

施設情報

外観  
所在地: 墨田区横川4-6-6 本所消防署内
MapFan Webで地図表示
URL: http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-hjbskan/
TEL: 03-3621-0119
開館時間: 9:00-17:00
入館料: 無料
休館日: 水曜・第3木曜(祝日の場合翌日)・年末年始
交通アクセス: 都営バス都08・錦37系統「横川3丁目」下車徒歩約3分、メトロ半蔵門線錦糸町駅4番出口、京成・東武・都営・メトロ押上駅B1出口より徒歩約10分。JR総武線錦糸町駅北口より徒歩約13分
駐車場: なし

映像シアター あり 水害 あり
119番体験 あり 台風体験 あり
地震体験 あり 土砂災害
津波 火山
消火体験 あり 応急手当 あり
煙体験 あり 耐震補強
ガイドツアー 定時開催、平日でも混む日が多く事前の電話予約が良い
1時間50分の基本コース4回、1時間10分のショートコース2回
暴風雨体験は別途オプション