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防災体験館 体験レポート

「火の用心」ゆかりの遠州にある、火災と台風メインの体験館   レポート
浜松市消防本部 防災教育展示コーナー   訪問'06/07/27
火の用心と書かれた多くののぼりが立つ体験コーナーのロビー
静岡県は西部、遠州の空っ風が吹き付ける政令指定都市浜松。徳川家康も居城した浜松城を擁するこの地で、上の写真の様に、たくさんののぼりが立つ防災体験館に行ってきました。訊いてみるに、どうやら「火の用心」と縁があるとかないとか。

1 消防本部併設型の施設です 2 防災展示コーナーは入口すぐ
消防庁舎外観 消防庁舎入口と展示コーナー外観
浜松市の防災体験館は消防本部内にあり、東側に位置する向かって右側の庁舎にあります。 庁舎入口すぐ右が防災教育展示コーナーです。ガイドツアー申し込みはすぐ左側の窓口へ。

3 防災展示コーナー全体像 4 ガイドツアーをお願いしました
防災展示コーナーの俯瞰 火災体験室 入口
庁舎のロビー的位置にあり、狭いながらも各種コーナーが凝縮して配置されています。 まず火災体験室へ。119番通報・初期消火・煙避難の一連の動作が続けて体験できます。

5 まずは119番通報体験 6 次いで初期消火体験
119番通報体験コーナー 初期消火体験コーナー
家庭用電話機と公衆電話の2種類体験可。モノはレトロ品ですが通報手順は現代と同じです。 スタッフから消火器の使い方を教わったら、赤外線式の模擬消火器を片手にいざチャレンジ。

7 消火体験は当たり判定あり 8 続いて煙避難体験
消火失敗した様子 煙体験コーナーの中で
うまく消火できないと、消火失敗で一面の炎に。消火剤残量は画面左上に表示されます。 ここの煙避難コーナーは、短いながら難易度高め。避難の基本を守らないと、思わぬ結果に。

9 全国でも稀な防火実験室 10 地震関連のビデオコーナーも
防火実験室の外観 映像コーナーでビデオを見る様子
イベントや学校・団体による見学の際は、ここで火災の特性などの燃焼実験を行うそうです。 地震発生のしくみや、いざという時の対応と役割分担を、ビデオで見ながら学べます。

11 今度は台風体験室 12 4つの台風を経験できます
台風体験室に入る様子 ボタンで再現する台風を選択
ガラス張りのブースで、過去の台風による暴風を再現して、その強さを体験できます。 伊勢湾台風など4つの台風での、浜松における最大風速を再現。こういう地元仕様に好感。

13 目の前から直に暴風が 14 防災クイズコーナー
吹き付ける暴風 防災クイズコーナー
直径30センチ程度のファンから吹き付ける強風だけでも、不意に襲われたらよろける強さ。 防災体験の後は、クイズで頭の学習も。子ども・大人向け様々なジャンルがあります。

15 地震対策・グッズ展示コーナー 16 他にもいろいろあります
地震対策・グッズの展示コーナー ロビー部分の展示
「東海地震に備えよう!」と、地震対策や非常持出品の展示コーナーもあります。 火災警報器や昭和16年製の腕用ポンプ、浜松ゆかりの「火の用心」の由来も展示していました。


     

体験した印象

 東海地震が長年心配される静岡県ですが、遠州の空っ風で有名な浜松の土地柄か、日常の火災対策と台風をメインにした体験内容でした。特に火災関連の一連の動作を1箇所で連続して体験できる所が、この施設のポイントでしょう。

消防車や救急車の並ぶ車庫  なおガイドツアーは、少人数であれば来署時に窓口に申し出れば随時案内してくれます。また、時間がなかったため今回はパスしましたが、希望すればガイド付きで消防司令センター(119番通報の受令センター)や消防車・救急車の見学もできるとの事でした。


     

「火の用心」ゆかりの地 浜松

本多作左衛門重次 像  火災予防の合い言葉として有名な「火の用心」。これは「鬼作左」の異名をとる徳川家康の重臣、本多作左衛門重次による手紙が、その由来とされています。

「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」

 その簡潔明瞭さから、手紙の模範として広く知られるこの一節。天正3年(1575年)に織田・徳川家と武田家による長篠の合戦の折に、設楽原(現在の愛知県新城市)の陣中から、浜松城内の妻に宛てた手紙とされ、現在判明する限り、日本で初めて「火の用心」という言葉が用いられたものとされています。

 お仙こと作左衛門の長男仙千代は、後に越前丸岡藩主となった本多飛弾守成重の事。それでこの手紙は、まず留守中の火の用心、次いで当時まだ幼少だった息子の事、最後に戦に大切な馬の世話について、よろしく頼むと書き送ったものだった様です。

火の用心ののぼりと腕用ポンプ  この防災教育展示コーナーがある浜松市消防本部より、南に約300mにあった浜松城跡も、今は浜松城公園となり、北西側にあった作左曲輪は現在「作左の森」となっています。そんな街の防災体験館が、火災対策に重きが置かれているのも頷けます。

 なお2003年より、本多重次・成重父子が暮らした、愛知県岡崎市・新城市、静岡県浜松市、千葉県君津市、茨城県取手市、福井県丸岡町の消防本部が友好提携し、3年ごとに「一筆啓上火の用心サミット」が開かれています。今に至るまで生き続ける「火の用心」ゆかりの街、それが浜松です。

     

施設情報

外観  
所在地: 浜松市中区下池川町19-1 消防本部1F
MapFan Webで地図表示
URL: http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/life/disaster/shobo/kengaku/index.htm
TEL: 053-475-0119
開館時間: 9:00-17:00
入館料: 無料
休館日: 土曜・日曜・祝日・年末年始
交通アクセス: 浜松駅バスターミナル16番乗り場より、48系統和合西山線「消防本部」下車
駐車場: 普通車12台

映像シアター 水害
119番体験 あり 台風体験 あり
地震体験 土砂災害
津波 火山
消火体験 あり 応急手当
煙体験 あり 耐震補強
ガイドツアー 随時開催(受付へ申し出て下さい)