家庭の自助と地域共助−市民防災対策を提案する
市民防災ラボ
  
ホーム > 体験レポート > 防災体験館・防災センター
防災体験館 体験レポート

池袋駅徒歩5分、消防署併設型でも地震・火事から救出救護体験まで体験可能 レポート
東京消防庁 池袋防災館 (池袋都民防災教育センター) 追補'14/2/27
池袋防災館 体験コーナー5階全景

都心のターミナル駅、池袋。そこから歩いて5分ほどの便利な場所にあるのが、東京消防庁 池袋都民防災教育センターこと「池袋防災館」です。お出かけ・買い物ついでに、ふらっと立ち寄ることのできる防災館。その中身は、いったいどんな所でしょうか?

東京消防庁 池袋防災館の防災体験コーナー (2006年6月訪問時)

1 防災館は池袋消防署内に併設 2 まずはエレベーターで4階へ
池袋防災館 外観 1階入口
池袋防災館は、池袋駅メトロポリタン口・西口から徒歩5,6分。メトロポリタンホテルの先にある、池袋消防署4,5階にあります。 消防署入口に、池袋防災館の表示あり。ロビーに入ったら、エレベーターで4階受付へ。入館手続きと体験コーナーの申し込みを。

3 手始めに地震コーナーへ 4 地震体験室と総合体験コーナー
地震体験コーナー 入口 地震体験コーナー 内部
コーナー入口には、体験室の様子が映るモニタが。待っている人は中の様子を参考に、地震の10のポイント解説を見て学びます。 地震体験は台所が舞台。特筆すべきは更に奥へ部屋が繋がり、地震の後に119番通報・初期消火・避難までの流れを体験できます。

5 続いて煙避難コーナー 6 煙の特性と避難姿勢を体感
煙避難コーナー 外観 煙避難コーナー ブース入口
こちらでは火災時の正しい避難方法を体験できます。ちなみに写真右の人形は防煙フードを被ったもの。 無害な煙が広がる、薄暗くなった迷路状の部屋の中で、煙の性質や避難姿勢を体感。各所のセンサーで正しい避難を採点されます。

7 119番通報体験コーナー 8 たくさんのシナリオで通報体験
119番通報体験コーナー 体験風景 119番通報体験コーナー シナリオ選択ボタン
119番通報の方法解説に続き、実践体験ができます。公衆電話の他に、家での固定電話や携帯電話での体験ブースもあり。 各ブースは、沢山のシナリオで通報体験が可能。音声認識で正しく言えたか判断されます。英語版の解説・通報シナリオもあり。

9 次は初期消火コーナーへ 10 実際に水を放射する本格派
初期消火コーナー 外観 初期消火コーナー 内部
火災の初期消火を体験できる、消火体験コーナー。この他の体験コーナーは、応急手当体験や3Dシアターが4階にあります。 大型スクリーンに表示された炎に、消火器や写真左に見える消火栓から、実際に放水&当たり判定付きで消火体験ができます。

11 ズラリと並ぶ訓練用水消火器 12 防災クイズ・ゲームコーナー
初期消火コーナー 訓練用水消火器 防災クイズコーナー
圧縮空気の力で水を放射する、訓練用水消火器がズラリと壮観。多人数での団体見学でも余裕で対応できるそうです。 5階中央には防災クイズやゲームが楽しめるコーナーもあり。体験コーナーからのちょっと一休みに、ちょうどいい感じ。

13 タッチパネル式の防災クイズ 14 市販の消防士ゲームもありました
画面に触れて回答します 市販のプレステ2用消防士ゲームもあり
子ども向け・大人向けに問題が別かれた、消防・防災・救急に関する様々なクイズを楽しめます。 なんと市販のPlayStation2用消防士ゲーム「FIREFIGHTER FD18」。ゲームで消防士体験というところでしょうか?

15 パンフレットは2種類あります 16 子ども用はスタンプラリーも
パンフレット 子ども用はスタンプラリー風
パンフレットも、大人向け・子ども向けの2種類。子ども用は池袋防災館の象のキャラクターが随所に出てきます。 子ども用パンフレットは、コーナーごとに設置されたスタンプを押す欄があり、全コーナーをクリアすると完成するようになってます。




  

2012年リニューアル後に体験したコーナー

館内がスタイリッシュにリニューアル。以下のコーナー以外にも、東日本大震災や高層建物での長周期地震動が体験できる地震コーナーや、共助・地域防災に関するコーナーなどへと変更・追加されています。

1 救助・救出コーナー 2 瓦礫に埋もれた人の救助法を体験
救助・救出コーナー 全景 救助・救出コーナー 模擬要救助者
ガイドツアーの正規コースには含まれない、オプションコーナー。6名以上のグループで体験でき、25分・50分の2コースがあります。 要救助者役の訓練人形が、倒れたブロック塀の下敷きになったセットの中で、救助法を体験してゆきます。

3 手近な物での救出法をレクチャー 4 助け出した人の運び方も体験可能
救助・救出コーナー スタッフ解説風景 搬送方法 スタッフ解説風景
スタッフの解説の元、番号入りのビブス(ベスト)を着た各人が、役割分担しつつ角材などを使って、瓦礫を持ち上げ隙間を作ります。 助け出した人を、少ないダメージで安全な場所や応急救護所へ運ぶための、搬送法なども実際に体験できます。




  
  

体験した印象

 消防署内併設型の割に、単独型施設なみに体験コーナーが充実した防災体験館。2012年3月のリニューアルで、東日本大震災の本震や長周期地震動を再現可能な地震体験コーナー、救出体験や図上訓練(簡易DIG)などの新コーナーも登場。消火体験は本物の水消火器・水消火栓タイプです。なお、2015年4月よりガイドツアーにショートコースが追加、また、12:00-12:30は個人対象(10名以上の団体不可)で地震体験コーナーも開放しています。

 池袋駅からも近いので、何かのついでにふらっと立ち寄って、暇つぶしに1,2時間。もっと学びたい方には、半日としっかりいう線がちょうど良い感じです。防災用品販売コーナーもあるので、帰りがけに自宅周辺で買えないグッズを買い足してはどうでしょうか。

  
  

東京消防庁 池袋防災館の施設情報

 
所在地: 東京都豊島区西池袋2-37-8
池袋消防署内
URL: http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-ikbskan/
TEL: 03-3590-6565
開館時間: 9:00-17:00
入館料: 無料
休館日: 火曜・第3水曜(祝日の場合翌日)・年末年始
交通アクセス: JRまたは西武池袋駅南口・西口・メトロポリタン口より徒歩5分、池袋警察署向かい
駐車場: なし

映像シアター あり 消火体験 あり 土砂災害
119番体験 あり 煙避難体験 あり 火山
地震体験 あり 水害 応急手当 あり
津波 台風体験 耐震補強
ガイドツアー 定時開催
基本コース(1時間40分・4体験):9:30・13:00・15:00から
ショートコース(50分・2体験):11:10から
12:00-12:30に個人対象(10名以上の団体不可)で地震体験コーナーを開放