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災害警報グッズレポート

災害警報グッズレポート:ファイル#01
緊急警報放送受信機 Panasonic RF-K1

1985年以来、テレビ・ラジオ電波で対応機器を強制起動し、津波警報や大規模地震の警戒宣言などの緊急情報を伝えるシステム、それが緊急警報放送(EWS)。現在もNHKと民放各社により運用されています。受信機を内蔵したラジオやテレビなどもありますが、今回レポートするのは、ナショナルから発売されていた専用受信機です。

参考リンク
HTML Panasonic商品情報 NHK緊急警報放送専用受信機 RF-K1(現在は生産中止)
現行機種は緊急警報放送対応AM/FMラジオ RF-U350

1 RF-K1の正面外観です 2 側面を見てみます
全長15センチ弱の本体は、正面にスピーカー・動作表示パネルがあります。また上部カバーを外すと、サービスコンセントもあります。 スイッチ類は左側面に3つ。[選局]ボタンでNHKテレビ1-3chかFMを自動選局。普段は[音声入/切]で放送が聞け、[音量]で調節できます。

3 裏側はこうなっています 4 裏面の電池ボックスを開けます
この受信機はコンセント差込型です。本体裏には可倒式のコンセントプラグが内蔵されています。 単3電池を2本入れるるので、災害時に短時間ながら持ち出して聴く事も可能。またアンテナ用リード線も内蔵しています。

5 スイッチで地域を設定します 6 本体をコンセントに差し込みます
電池ボックス内にあるディップスイッチで、地域設定をします。また試験放送時の動作確認音を切るように設定する事もできます。 コンセントに差し込むと、普段は[動作中]ランプが点灯して、信号待機を始めます。電池容量が不足するとランプが点滅します。

7 試験放送を受信すると 8 本物の警報信号を受信すると
「ピピッ!ピピッ!ピピッ!」と大きな音で3回動作確認音が鳴った後、[試験]ランプが点滅します。NHKの放送音声は流れません。 強制起動して固定大音量で警報音が鳴り、[警報]ランプが点滅。NHKの放送を流します。写真は2003年十勝沖地震で実際に起動したもの。



     

「緊急警報放送受信機 RF-K1」のデータ・個人的評価

製品名 緊急警報放送受信機
RF-K1-H
生産終了となりました

しかし、地上波デジタル放送(テレビのみ)や有事国民保護などの動向から、デジタル化時代の新システム開発が行われています。
販売業者 松下電器産業(Panasonic)
購入価格 7800円 (2000年当時)
テスト時期 2003年9月
外形寸法 W6.4×H14.7×D3.5cm 総重量 230g 電源 AC100V
単3電池×2
設置性 ★★★★★ 使い易さ ★★★★☆ コンパクト性 ★★★☆☆
実効性 ★★★★★ 満足度 ★★☆☆☆    
感  想 ここはいい!
買ってきたら電池を入れて、スイッチで地域設定をするだけで、あとはコンセントに差し込んで放置しておけばOK。この簡単さは、コンセント差込型かつ専用受信機ならではのメリットです。NHK専用としている点は選択肢が少ないように思えますが、民放は設備があり試験放送をしているにもかかわらず、災害時に緊急警報信号を送出する事がないため、現実的な選択でしょう。
なおテレビの1〜3チャンネルも含め、FM専用ラジオに割り切った造りでAM放送には対応していませんが、AM放送は鉄筋・鉄骨住宅では受信特性が特に悪くなるため、処置とも考えられなくもありません。

ここはちょっと?
当地ではNHK地上波はUHF放送なので使えませんが、FM・VHF1-3chどちらか一方にチャンネル固定ではなく、ユーザ側で切り換えできたらいいと思います。なお環境性能が重視される今日、気になる待機電力ですが、緊急警報放送に関して最も詳しい情報を公開している 緊急警報放送(EWS)とは のページでは、年間の電気代は約60円という試算もあります。
最大のデメリットは、このシステム自体の認知度・普及率の低さですが、それは本品に対するレビューとは別次元なので他の機会に譲ります。

総評
確かに便利な製品ではあるものの、現行のアナログ式主体の緊急警報放送システム自体が、20年以上の時が過ぎ、そろそろ役目を終える時期に入りつつあるようです。デジタル化への時代の流れもありますが、災害警報を目的とした緊急警報放送は、有事国民保護の一環に今後組み入れられる方向で事態が推移しています。もう数年ほどしたら新システムの全容が見えてくるでしょう。詳細は 防災のポイント のコーナーで述べます。
その時まで、我が家ではこの機器が見張り番として静かに働いてくれるでしょう。また沿岸部にお住まいの方には、現状でもある程度役に立つ器材ではあります。

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