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非常食試食レポート

非常食試食レポート:番外編
自衛隊戦闘糧食II型 旧メニューNo.01 大型乾パンセット

これは自衛隊の携帯食糧「戦闘糧食」の中でも、90年代前半まで存在していたメニューです。この大型乾パンは、自治体・地域の防災倉庫や企業・団体の防災備蓄に良くあるタイプのもの。乾パンをベースに、主食・副食から飲み物まで火を一切使わずに食べられる非常食セットを、どのように構成したのか参考にしたいところです。

1 全体で1つのパッケージ  2 パックを開けるとそこには・・・
パッケージ全体  内容物を並べました
「乾パン(主・副食)」と書かれたそれの納入業者は何と伊勢丹!OD色のパッケージとのミスマッチが謎を呼ぶ。  大型乾パン2パック、ハチミツ2本、ソーセージ、ツナサラダ、ポカリスウェット粉末が入ってました。

3 大型乾パン&サクラ印ハチミツ  4 大型乾パンってどんな感じ?
ハチミツは給食で懐かしの  乾パンの大きさを測ってみました
4枚×2パック入りの大型乾パンは老舗三立製菓製。実は地域防災倉庫の定番品でもある。民生用はこちらで見られます  1枚の大きさがW55mm×H80mm×D10mmとジャンボサイズ。しっかりした焼き色にゴマが見え隠れ。不毛な満腹感がポイント。

5 お次はウィンナーソーセージ  6 これはウィンナーというより
背景に溶け込む色合い、さすが戦闘糧食  長さを測ってみました
長さ10.5cm×4本入りで堀之内缶詰製。強烈な真空パックのせいかウィンナーが円柱ではなく角柱状に(汗)  ボソボソした只のスティック集成肉という感覚。野外重作業を考慮してか塩分強めです。期待はずれの触感なれど味はそこそこ。

7 レトルトパックのツナサラダ  8 おからっぽい見た目と食感
レトルトパックのツナサラダ  見た目はほとんどおから
ホテイフーズ製(75g)。近年見かける缶詰のレトルト版は意外に前からあったんですね。  赤・緑・黄色の色物野菜入りのはずが、ポテトが主役のツナサラダ(?)。噂通りなぜにここまで酸っぱい?酢で疲労回復?

9 ポカリスウェット200g粉末  10 ちょうど1杯分の量でした
ちょうど1杯分の大きさの粉末  何年経ってもポカリの味です
最近なかなか見かけないこのタイプ。大塚製薬のサイトではまだラインナップされてます。  8年の歳月を経ても粉はサラサラ、やっぱりポカリスウェット。意外に長持ちするもんです。


     

「戦闘糧食II型 旧メニューNo.01:大型乾パンセット」のデータ・個人的評価

外形寸法 W24cm
D21cm
H4.5cm
総重量 464g 包  装 レトルト
ビニール
内容量 乾パン184g
おかず175g
総カロリー 表記なし 調理法 ポカリ以外は不要
調理性 ★★★★★ おいしさ ★★★☆☆ 食べ易さ ★★★★☆
満腹度 ★★★★☆ 携帯性 ★★★☆☆ 保存期間 1.5年?
感  想 ここはいい!
ポカリスウェットを水に溶かす以外は全く調理不要の簡便さと、レトルトラミネートパック主体の軽量化を併せ持つのが最大のメリットでしょう。なかなかに軽量・コンパクトにまとめてあり、比較的小さめのウェストポーチにすら入ってしまうコンパクトさも見逃せません。これは倉庫などでひたすら保存する備蓄食糧というよりは、そのメリットを活かして非常持出袋に入れるなり、救助活動・ボランティアなどの出先で食べるなどのアクティブな行動食的な活用が適してます。

ここはちょっと?
近年のメニューではかなり改善が進んでいるものの、日本人の味覚にはちとキツイ部分があるのは確か。洋食好きの人なら結構大丈夫だけど、純和食党の人には違和感を感じる部分も多いかもしれません。また、限られた分量で重作業を行う成人男子のカロリーを満たすため、甘味でカバーせざるを得ないためか、どうにも激甘オンパレードになりがち。この甘さは日本人の常識を越えてます。

総評
食べ慣れた国産品で主食・副食・付け合わせ・飲み物といった一通りの食事内容を揃え、かつ、食べごたえまで満たしている点である意味1つの完成系でしょう。ただし大型乾パンは一食で全部食べきるには辛いものがあります。官品ではあるものの実は各々は市販メーカー品なので、店舗を探せばこれにかなり近いものが揃えられるところが私達の参考になりますね。レトルトといえばカレー類を連想しますが、レトルトおかず類はよく探せば賞味期限2年以上の物も意外とあります。本品を参考にして皆さんなりのお好みセットを揃えてみては?
補  足 8年もののビンテージレトルト糧食(汗)
結果的にはお腹を壊すこともなく無事に生きてます。ちょっと謎な味になってたのも確かにありましたが、製造から8年モノのレトルトなら無理もないこと。
特に変になったのは「大型乾パン」、湿気て埃っぽい味に成り下がってました。これはただのビニール包装なので仕方なし。あと意外にも蜂蜜。糖分固形化は復元できるものの液漿(?)部分が妙に変な味。他は少々劣化はあっても許容レベル。ポカリスウェット粉末に至っては全く変化なし。う〜む、レトルトもなかなかに保つのかも。
購入価格 非売品 試食時期 2002年10月

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