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アイデア調理グッズ体験レポート

アイデア調理グッズ体験レポート:ファイル#02
ドイツ生まれ手のひらサイズのポケットストーブ エスビット

今回テストしたのは、アウトドアでも人気の固形燃料ストーブ「エスビット」。ストーブといっても暖房ではなく、調理・加熱器具のことをそう呼びます。簡単・便利・コンパクト・安全で気軽に持ち運べる個人用携帯燃料となると、自分だったらまずこれを挙げます。普通の缶入り固形燃料と違って、固形燃料を別売もしていて繰り返し使えて便利です。

1 これがエスビットです  2 箱から本体を取り出します
本体外箱  本体を手に
赤いパッケージにドイツ風の書体が目印。イラストを見ても使い方が想像できます。アウトドアショップで大抵売ってますよ。  金属製の本体は手のひらサイズ。本体にも平易なイラストで使い方が刻印。

3 大きさはほぼトランプサイズ  4 本体を開くと中にまた箱が
大きさをトランプと比較  両脇を持って開ける
トランプより若干大きく、UNO(ウノ)のカードとちょうど同じくらいのサイズです。  本体の左右を持ってパカッと開けます。左右に開いた部分は物を乗せる五徳になります。

5 中身は固形燃料です  6 エスビット固形燃料は2種類
固形燃料これは「ミリタリー」タブ  固形燃料説明書きのアップ
アルコール系でも揮発する事なく、煙・有毒ガスも出ません。別売りもしており経済的。  燃焼時間が6分/個×20個入の「スタンダード」と15分/個×6個入の「ミリタリー」があります。

7 固形燃料を置いて火をつけて  8 温めるものを乗せましょう
着火する様子  カップやクッカーを火にかけます
着火するその前に、乗せる物の大きさに合わせて五徳の開き加減を調節しましょう。  1〜2人分の湯沸かし・炒め物にピッタリ。火が弱まったら固形燃料を追加します。ソロツーリング・登山にも何かと便利ですよ。


     

テスト1:コーヒー1杯分(200ml)のお湯を沸かす

1 水200mlを量り入れます  2 着火して計測スタート
水を計量  着火して計測開始
持参してきた水道水を計量カップで量り入れます。ついでに気温・水温も測ります。  1個で15分燃えるミリタリータブを1個入れて着火。ストップウォッチも計測スタート。

3 泡がたくさん沸いてきました  4 沸騰したらコーヒータイム
沸騰直前の様子  インスタントコーヒーを入れます
ポケットストーブながらもなかなかの実力?湯気も立ってきてもうすぐ沸騰です。  無事に1杯分沸騰。飲み物の他にアルファ米などのちょっとした湯沸かしにも十分。

実施時期 2001年11月
15:00台
気象条件 天気:曇り
気温:12.6度
風:時々微風
水温 16.0度
自宅から持参
測定条件 シェラカップに200mlの水を量り入れ、着火から沸騰までの時間を計測。固形燃料はミリタリータブ(15分燃焼/個)を使用。
実測結果 開始3分後:湯気が立ち始める
6分20秒:カップ内に小さな泡が立ち始める
7分10秒:沸騰の兆しが見え始め(上の写真3の状態)
7分40秒:沸騰に達する
実  感 冬場でもこの程度の量なら沸騰まで持っていけるようだ。温かい時期なら実感としてもう少し早い時間で沸騰するかな。公称15分間燃焼するミリタリータブではあるものの、ずっと同じ火勢を保つのではなく6分当たりから徐々に落ちました。


     

テスト2:エスビットで500mlのお湯を沸かしラーメンを作る

1 今回使ったグッズです  2 計量カップで500mlを量り入れ
エスビットとメスティン  水を計量しています
エスビットと並ぶは軽量安価なトランギア製メスティン(飯盒)。これに最低必需品を入れてピンチ缶を作る山屋さんもいます。  今回も計量カップでしっかり500ml水を入れ、水温も測ってから着火してテスト開始。

3 今回は袋ラーメンを作ります  4 寒い為か完全沸騰には至らず
袋ラーメンを横に湯沸かし中  袋ラーメンを茹でるの図
泡や湯気も徐々に立ち始めます。でも今回は12月と寒いせいか、温まるの遅いかも?  充分熱いけど遂にグラグラと完全沸騰に至らず。適当な頃合いで麺を割り入れ継続。

5 実用上問題なくラーメン完成  6 こんなに湯気もうもうの熱々です
いい茹で加減で完成  湯気を撮るのはむずかしい
グラグラ沸騰しないが問題なく茹で上がり。調味料も入れてラーメン一丁あがり  湯気こんなに立ってます。実際は具入りラーメンでも充分に作れるほど余裕ですよ。

実施時期 2002年12月
夕方16:00台
気象条件 天気:曇り
気温:12.0度
風:常時弱風
水温 14.6度
自宅から持参
測定条件 メスティンに500mlの水を量り入れ、着火〜沸騰〜ラーメン完成までの時間を計測。固形燃料はミリタリータブ(15分燃焼/個)を使用。
実測結果 5分10秒:泡が立ち始める
7分28秒:常時弱風に煽られ効率が悪いため、固形燃料2個目を追加投入
8分22秒:ようやく湯気が立ち始める
14分05秒:湯気もだいぶ立ってきたものの固形燃料3個目を投入
17分35秒:ボコボコ沸騰するに遂に至らず、これを以て沸騰としてラーメン投入
20分30秒:ラーメンいい茹で加減で無事完成
実  感 防災というよりアウトドア趣味に走ってますね。実際これを登山・ツーリングでやっている人もいるのでは?(私もですが ^^;)
テスト結果としては、夕方で気温が寒かったためか完全沸騰には至りませんでいたが、ラーメンを作るくらいは十分できますよ。実際にはこれらの構成でお米も炊くことだってできます!エスビットは小さいながら結構便利。


     

「エスビット」のデータ・個人的評価

製品名 エスビット これらのサイトで購入できます
エスビット本体+タブレット
エスビット本体+
スタンダードタブ
エスビット本体+タブレット
エスビット本体+
スタンダードタブ
クイックコンロ
類似商品
製造業者 ドイツ Esbit Compagnie GmbH
輸入販売元 飯塚カンパニー
購入価格 950円(1998年6月当時)
外形寸法 W9.8cm
H7.5cm
H2.0cm
総重量 191g
(本体のみ86g)
燃  料 固形タブレット
携帯性 ★★★★☆ 使い易さ ★★★★☆ 火力 ★★☆☆☆
感  想 ここはいい!
本体開けて、タブレット置いて、火をつけるだけ。難しい操作もなく、これなら初めての人でも使えそう。使い捨ての缶入り固形燃料と違って、固形燃料タブレットだけでも売っているので繰り返し使えます。最悪、タブレットが無くなってもこの本体に小枝などを乗せてちょっとした焚き火台のように使えるます。

ここはちょっと?
大きさからして大人数の料理・湯沸かしには不向きです。あくまでも個人携帯用として1〜2人用の熱源として割り切りましょう。固形燃料なので微妙な火力調整ができませんが、タブレットの増減で火力調整ができます。燃え残りが少々こびり付いたときは釘やドライバーなどで削り落としましょう。

総評
アウトドア・登山で固形燃料といえば、スイスLONZA社のMETA(スイスメタとも略称)と並んで有名な一品です。軽量・コンパクトで簡単な使用法と頑丈さを買われ、ドイツ陸軍でも正式採用されています。本体+タブレットで\1,000もせず安い割にいろんな場面で使い勝手があり、ホントにこれにはお世話になってますね。

グッズマニアの方、こちらのページ で昔のエスビットのポスターが見られます。にしても「大家看」ってなに?

エスビットのポスターの「大家看」は中国語で「見てください」という意味だそうです。ポスターの様子から本の題名かもしれないとの事でした。中国向けに作られた、古い販促用冊子なのかもしれません。
(清藤さん、ご教授ありがとうございました)

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