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非常食試食レポート

非常食試食レポート:ファイル#15
船舶海難時のサバイバル食糧 救難食糧T-V型

非常食試食レポート#08では航空機搭載用の救難食糧を紹介しましたが、こちらはその船舶版。つまり海の「ガンバレ食」の民生版です。実はこちらも国策として国産品がどうしても必要とのことで、国内各社から同タイプのものが製造されています。これもまた非常食としても売られていますが、果たして・・・

1 救難食糧の外見です 2 手に持ってみるとこんな大きさ
長さ20cmくらいの赤い箱 プラスチックのケースに入っています
長さ20cm少々の大きさの赤い直方体に、9食分の食糧が入っているとのこと。 9食分の割にプラスチックケース込みで重さ500g少々。量も多いとは云えず、非常食と云うよりサバイバル食の方が適当かも。

3 2重のテープでしっかり目止め 4 これを剥がして中身とご対面
赤いビニールテープでしっかり防水 更に紙のマスキングテープがしっかり保護
パッケージと同じ赤い色のビニールテープでふたがしっかりと閉じられてます。防水効果も十分。さすが船舶用。 ビニールテープを剥がすと更にマスキングテープでしっかり固定。なかなか抜かりなし。

5 テープを剥がして中身とご対面 6 全部で9つのブロックがあります
ふたを外すと中身が見える 中身を並べてみました
テープを剥がしてふたを外すと、銀色ラミネートに個別包装送されたブロック食が登場。 並べてみるとパッケージギリギリまで、ブロック食が詰まっているのがわかります。

7 個包装を開けて中身とご対面 8 大量生産なブロック食
アルミ蒸着のラミネートは切れ込みが入れてあり開けるのは比較的楽です。 細長い平板状に押し出される材料を機械で切ったらしいアバウトな切断面。大量生産されている事を伺わせます。

9 手に持つとこんな大きさ 10 味はかなり微妙で・・・
1枚で約50g弱。持った感じは硬いけど、囓ってみるとそこそこ脆い。まさに蝋のような堅さと食感です。 全体的に味気なく、極々薄〜い粉ミルク味。カロリー稼ぎか油脂の固まりが時折舌にまとわり付く。連食はかなり後免被りたい。

11 遭難時の励ましの言葉付き・・・ 12 「頑張れ!元気を出せ!」
ブロック食と同じ大きさで四つ折りにされたピンク色の紙が出てきました。もしや・・・? こんなメッセージカードでした。これが「ガンバレ食」と呼ばれる所以。でもこの不味さじゃ頑張れないかも(^^;



     

「救難食糧T-V型」のデータ・個人的評価

製品名 救難食糧 こちらで購入できます
船舶用救難食糧
1個分
20個セット
製造業者 お染めあられ本舗
販売は熊野屋製菓
購入価格 2003年8月当時の売価\2000
(頂き物につき無料)
試食時期 2003年10月
外形寸法 W280×H160×D65mm 総重量 500g 包  装 ラミネート
真空パック
内容量 49g×9枚 総カロリー 10000kJ
(約2380kcal)
調理法 不要
調理性 ★★★★★ おいしさ ☆☆☆☆☆ 食べ易さ ★★★★★
満腹度 ★☆☆☆☆ 携帯性 ★★☆☆☆ 保存期間 5年
感  想 ここはいい!
調理不要でそのまま食べられます。保存期限も5年と長く、個別に真空パックされており保管条件次第ではもっと保つのでしょう。携帯性も良く、実際にこの船舶用救難食料で助かった方の例はいろいろあります。なお外装の赤いプラスチックケースはビニールテープで密封されていれば浸水せず水に浮くので、船舶用非常食としてよく考えられています。メッセージを入れて流したり浮きとして活用したり、アイデア次第でいろいろ使えるかも。

ここはちょっと?
 まず第一に、蝋を食べているのかと思わせるその味。元々内容量が少ないので、アッと云う間に食べてなくなってしまわない為の予防措置と、善意で考えられなくもありません。でも、それにしてももうちょっと何とかならないかと。
 またコンパクトさ故でしょうが、1食分が50g弱と量が少ないので、これを食事代わりと考えるべきではないでしょう。カロリー的にも油脂分で補ってはいても、9枚全部で約2380kcal=1枚当たり約264kcalと絶対量が少ないので同様です。

総評
 これはあくまで、じっと動かない状態で救助を待ちながら命を保たせる、正真正銘のサバイバル食・遭難食。その為、救助活動や被災生活のための力や英気を養う非常食としては役不足。本来の用途に於いては良くできていますが、やはり餅は餅屋という事でしょう。敢えて云うなら、ほとんど何も口に入る気分はなくても栄養補給が必要な災害衝撃期にはいいのかもしれません。
 でも、もし人生最後の食事がこれだったら・・・う〜む。

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