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非常食試食レポート

非常食試食レポート:ファイル#08
まさに緊急時の非常食 非常用救難食糧・民生用救命糧食

飛行機に搭載される遭難・緊急時のサバイバル食的な非常食、それが「救命糧食(別名 ガンバレ食)」。今回紹介するのは、その民生バージョンの非常用救難食糧です。時折、防災用品売場で見かけることもある本品ですが、災害時の非常食としては使えるのか試してみました。

1 今回の対象はこんな感じ 2 手頃な手のひらサイズ
救難食糧 大きさはこんな感じ
蓋も本体も黄緑色のスチール缶で汎用性が高そう。蓋が緑色のビニールテープで2重巻きしてあり防水性も考えられてます。 手のひらサイズで、重さはちょうど450g。表書きには「地震・風水害の非常食、登山用食糧・スポーツ食に好適」と赤字で強調

3 蓋を開けて中身を出してみます 4 これで中身全部です
中身を取り出し 内容物一覧
個別包装された食品が、大小5つずつキッチリ詰められてます。出すのに少々苦労。 大きいA食品はビスケットバー。小さいB食品はゼリーと書かれています。各5個入り。少々救命糧食と違う所も。

5 あれっ、例の紙がない 6 包装されたA・B食品のアップ
ショック! 各食品アップ
何と民生用には「がんばれ!元気を出せ!」「救助は必ずやってくる!」と書かれた例の紙がありません。用途考えると納得か。 ビニールとアルミのラミネート包装で真空パックされてます。A・B食品で1食分で、量からみても緊急食ですね。

7 いよいよ中身とご対面 8 A食品ビスケットバー(55g/個)
開封後の中身 A食品アップ
頑丈な包装は切れ込みのおかげで簡単オープン。和菓子ライクな中身とご対面です。 前評判と違い和菓子と思えばイケる味。側はカッチリ、でも口溶け早く水なしでも苦にならない。実によく考えられてます。

9 B食品のゼリー(20g/個)です    
B食品アップ  
半分透き通ったこれも、うまずい和菓子テイスト。真ん中の層に胡麻がチャームポイント  


     

「非常用救難食糧」のデータ・個人的評価

製品名 非常用救難食糧
製造業者 萬有(ばんゆう)栄養株式会社
購入価格 2,500円(1999年当時)
試食時期 2002年9月
外形寸法 W5.7cm
D15cm
H6.5cm
総重量 450g 包  装 スチール缶
内容量 375g
(表記は320g)
総カロリー 1,433kcal 調理法 必要なし
調理性 ★★★★★ おいしさ ★★☆☆☆ 食べ易さ ★★★★★
満腹度 ★☆☆☆☆ 携帯性 ★★★★☆ 保存期間 3年
感  想 ここはいい!
個人的に一番感心したのはA食品のビスケットバー。
全体では適度な堅さなのに口に入れると口溶けが早く、素早くのどを通りしかも水なしでも苦にならない。これは、水の確保すらおぼつかず、食べ物ものどを通らない被災最初期での栄養補給には有効な性能・量ではないかと。そんなA食品は砕いて水に溶けば、弱っている人や乳幼児でも大丈夫そうなオートミール状のものがすぐにできそう。味は別として、サバイバル食としてよくできますね。
また元は航空機搭載非常食なだけに、カロリーの割にコンパクトにまとまっており、スタッキング性も考慮されている点は高評価。金属製容器はいざという時には食器・ちょっとした鍋釜代わりにもできそうです。
現在は紙製の外装に変わっています。

ここはちょっと?
本来、動かないで救助を待ちながら食べるためのサバイバル食だけに、やはり食事としての十分な量は期待できません。また同様の理由で、コンパクトな大きさの割にはカロリーがあるものの、1缶5食分で1,433kcalと全部合わせても大人の1日の基礎代謝程度しかのカロリーがないので、生活活動を行うに十分な非常食としては不十分な面があります。

総評
そこそこまずくもなく、水もほとんど必要とせず、コンパクトによくまとまった一品です。これは防災用非常食にするなら被災最初期のメインとして、それ以降は補助食品としての活用が適しているんでしょうね。

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