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被災生活のための非常食体験レポート

空の「ガンバレ食」、非常食としても市販される航空機搭載用サバイバル食 レポート
非常用救難食糧・民生版救命糧食  

官民の航空機に搭載される遭難時のサバイバル食的な非常食、それが「救命糧食(別名 ガンバレ食)」です。今回紹介するのは、その民生バージョンの非常用救難食糧です。時折、防災用品売場で見かけることもある本品ですが、災害時の非常食としては使えるのか試してみました。

非常用救難食糧・民生用救命糧食の試食リポート

1 非常用救難食糧(救命糧食)の外観 2 手頃な手のひらサイズ
非常用救難食糧(救命糧食) 外観 非常用救難食糧(救命糧食) 大きさ比較
黄緑色のスチール缶で汎用性が高そう、蓋が緑色テープで二重巻され防水性もあり 掌サイズで重さ450g、「地震・風水害の非常食、登山用食糧・スポーツ食に好適」の表書き

3 蓋を開けて中身を出します 4 これで中身全部です
非常用救難食糧(救命糧食) 中身取り出し 非常用救難食糧(救命糧食) 内容物
個別包装された食品が、大小5つずつキッチリ詰められてます、出すのに少し苦労 大きいA食品はビスケットバー、ゼリーと書かれた小さいB食品も、各5個入り

5 なんと例の「ガンバレ」の紙がない 6 包装されたA・B食品のアップ
ガンバレ食、民生用にないものが 非常用救難食糧(救命糧食) A食品・B食品セット
何と民生版は「がんばれ!元気を出せ!」「救助は必ずやってくる!」の紙がありません 二重ラミネート包装で真空パックされた、A・B食品各1個で1食分、量からみても緊急食

7 いよいよ中身とご対面 8 A食品ビスケットバー(55g/個)
非常用救難食糧(救命糧食) AB食品中身 非常用救難食糧(救命糧食) A食品ビスケットバー
頑丈な包装は切れ込みのおかげで簡単オープン、和菓子ライクな中身とご対面です 側はカッチリ、でも口溶け早く水なしでも苦にならない設計、和菓子と思えばイケる味

9 B食品のゼリー(20g/個)    
非常用救難食糧(救命糧食) B食品のゼリー  
半分透き通った、うまずい和菓子テイスト、真ん中の層の胡麻がチャームポイント  




  

非常用救難食糧・民生版救命糧食のデータ・個人的評価

製品名 非常用救難食糧  
販売業者 萬有(ばんゆう)栄養株式会社
購入価格 2500円(1999年当時)
試食時期 2002年9月
外形寸法 W5.7×D15×H6.5cm 総重量 450g 内容量 375g
カロリー 1433kcal 包  装 スチール缶 調理法 調理不要
調理性 ★★★★★ おいしさ ★★☆☆☆ 食べ易さ ★★★★★
満腹度 ★☆☆☆☆ 携帯性 ★★★★☆ 保存期間 3年
感  想 ここはいい!
個人的に一番感心したのはA食品のビスケットバー。全体では適度な堅さなのに口に入れると口溶けが早く、素早くのどを通りしかも水なしでも苦にならない。これは水の確保すらおぼつかず、食べ物ものどを通らない被災最初期でのカロリー補給には有効な性能・量ではないかと。乳児・要介護者等の災害時要援護者にも食べさせ易いでしょう。味は別として、サバイバル食としてよくできいます。
また元は航空機搭載非常食なだけに、カロリーの割にコンパクトにまとまっており、スタッキング性も考慮されている点は高評価。金属製容器は、入れ物容器はもちろん、ちょっとした食器や鍋釜代わりにもできそうです。なお、現在はスチール製・紙製容器の双方のタイプがあります。

ここはちょっと?
本来、動かないで救助を待ちながら食べるためのサバイバル食だけに、やはり食事としての十分な量は期待できません。またコンパクトな割にはカロリーがあるとはいえ、1缶5食分で1433kcalで、全部合わせても成人1人の1日の基礎代謝量程度しかカロリーがありません。5人の1食分または1人の1日半分と考えても、ハードな活動を行う非常時のカロリー摂取には不十分です。

総評
そこそこまずくもなく、水もほとんど必要とせず、コンパクトによくまとまった一品です。これはサバイバル食として非常に良くできているものの、非常食とするなら被災最初期の行動食として、それ以降は補助食品としての活用が適する感じです。