市民防災ラボ

  
HOME > 体験レポート > 防災イベント > 立川防災航空祭2003
防災イベント体験レポート

都心が機能麻痺した際の代替拠点、立川広域防災基地の各機関が結集   レポート
立川防災航空祭 SKY RESCUE   改訂'06/08/22

大規模災害時に、消防・自治体・自衛隊・その他の機関は、どのように連携して災害救援を行うのでしょうか?東京都の西部、国内にも他に類を見ない様々な機関が結集した防災拠点「立川広域防災基地」で行われた「立川防災航空祭 SKY RESCUE 2003」を見に行ってきました。展示の豊富さもさることながら、地域の人々にも親しまれている地元密着ぶりをも垣間見たいいイベントでした。

大勢の人で大盛況の地上展示 車輌編

1 開場前から長蛇の列が 2 老若男女がぞくぞくと入場
開門直後の様子 時々頭上を飛行機が着陸して、雰囲気も高まりますよ
9:00開門の40分前に到着しても、主婦におじさん、子供に学生まで長蛇の列。終日来場客がやって来ていました。 ゲートから会場まで飛行場外周沿いに数百m。前を見ても後ろを見ても、親子連れなど老若男女がどんどん歩きます。

3 東京消防庁の消防車たち 4 感染症患者用の特殊救急車
この後アッという間に子供達が黒山の人だかり このカプセルは気圧差を利用して外部に微生物が出ないようになってます
いろんな消防車が登場。右が屈折放水塔車、左は重機搬送車とドラグショベル。この後すぐに子供達に占拠されました。 気圧差でウィルスが外に出ないよう工夫された、感染症患者搬送用の陰圧カプセル型ストレッチャー装備の、感染症患者対応特殊救急車。

5 東京都独自の車輌も展示 6 陸上自衛隊の野外入浴セット
東京都の車輌は白地に緑色のアクセントが特徴 「練馬の湯」は第1後方支援連隊
東京都だってハイテク装備。右は衛生中継車、左は移動多重無線車。 阪神大震災で有名になった出張お風呂セットです。のぼり旗には「練馬の湯」(笑)右側のひさしの付いた車は野外湯沸機。

7 お風呂入口には「ゆ」の暖簾 8 脱衣所とその奥に浴場が
こんなものまで野外に展開するのは自衛隊くらいでしょう 浴槽もかなり深く、不自由なフィールドではありがたい限りです
どんな状況でも、日本のお風呂はのれんが粋です。殺伐とした被災地でもホッと一息。 意外と広くきちんとした脱衣所の奥に浴槽が。洗い場には何と個別にシャワーまで。

9 車載浄水装置と自立水タンク 10 サンプルを手に説明する隊員
これ1台で1時間に7.5トンの水を浄水。濾過した水はポンプを経て左の自立式タンクへ。 たとえ一番右の泥水の状態でも、左の指を差している状態にまで濾過されるそうです。

11 自立貯水タンクは5トン入り 12 警察車輌もいろいろ展示
このタンクは水風船の様にポワンポワンで、見る人みんなペシペシ叩きます。 パトカーや特殊車輌などを展示。一番人気は最新型の白バイで次々またがり放題。

13 おなじみ起震車も人気です 14 陽も高くなりどこも長蛇の列
家族連れも多く、大人から子供まで起震車体験中。かなり行列ができています。 お昼近くになり来場者もそろそろピークを迎えそう、どんな展示でも行列の人気ぶり。

15 お昼の屋台広場ではコンサート 16 お昼時の屋台村は大繁盛
お祭り広場では音楽隊によるコンサート。お昼ご飯片手の聴衆で一杯でした。 災害救助展示も終わり、屋台村は見渡す限りどこも大混雑。食事もグッズも飛ぶように売れてます。



     

救難ヘリコプター展示・災害救助行動展示編

1 東京消防庁の消防ヘリ「かもめ」 2 警視庁の大型ヘリ「おおぞら」
ユーロコプター製の中型ヘリ、ドーファンII。独特のダクテッドローターが特徴。機体右舷に救助用ホイストが見えます。 ユーロコプター製の大型ヘリ、スーパーピューマ。20人以上乗ることができ、要人輸送にも使われます。

3 航空自衛隊の救難ヘリ 4 陸上自衛隊の多用途ヘリ
空自はベルUH-60Jを救難用ヘリとして運用。山岳地帯や河川・洋上など様々な救難業務に用いられます。黄色と白のツートンカラーが特徴的。 こちらはベルUH-60JA。左の写真と同じく機体左右の円筒物は、爆弾ではなく航空燃料の増漕タンク。航続距離が大幅に伸びます。

5 日本赤十字社所有のヘリ 6 いよいよ災害救助活動展示
こちらは自家用にも人気の、4人乗り市販普及版ヘリ、ロビンソンR44。赤十字マークが目印。 様々な機関が連携するこの展示は防災航空祭の目玉。災害発生!偵察バイクの調査後、警察ヘリから偵察員がリペリング降下。

7 消防庁・海上保安庁ヘリ登場 8 陸自輸送ヘリが進入してきます
要救助者を集めて救助用ホイストで一斉吊り上げ救助。この右側では警察ヘリも同時に救助中。空中静止はかなり難しいのです。 次いで、会場前に陸上自衛隊の大型輸送ヘリCH-47Jが降着。何か積み荷を降ろすようですが・・・

9 人が出てきた!さて何人? 10 救急車がヘリに接近して
後部ハッチからワラワラ出てきた災害派遣要員、その数なんと55人。他の同型ヘリからは赤十字救急車が降りてきました。 写真の国立災害医療センターの救急車の他、数台の救急車が一斉に目の前に入場。搬送患者を下ろして、ヘリに移乗させます。

11 またまたヘリが降りて患者収容 12 無事救助者を救出し展示終了
警察・消防・海上保安庁の各機がまたも降着して、救急車から搬送される傷病者を回収します。ヘリからのダウンウォッシュが強烈です。 各機とも最後は迫力十分の派手な離陸でファンサービス。俊敏な機動に、観客からは思わず「おおっ」と声が上がります。

13 午後からは市民防災訓練体験 14 高く高く20分間の空の旅へ
防災訓練体験?実は抽選式のヘリコプター体験搭乗。もの凄い人気でかなりの狭き門。手前の人々は当たったおトクな皆さん。 搭乗者を乗せて空高く20分ほどの空の旅です。地上には次のヘリ、陸自の多用途ヘリUH-1Jがやって来ています。

15 こちらも防災訓練体験 16 なかなのか気前いい空の散歩
こちらは同じ体験搭乗でもより多くの人が当選する地上滑走。大型輸送ヘリCH-47Jで一度にたくさんの人を乗せてゆきます。 地上数m飛ぶ程度の地上滑走なのに、20mくらいまで上昇下降したりクルッと横に1旋回など、気前の良さでこちらも大人気。



     

首都圏一帯の広域防災拠点「立川広域防災基地」

 立川広域防災基地は国営昭和記念公園に隣接した115haの広大な敷地に、政府・消防庁・警視庁・海上保安庁・陸上自衛隊などの施設があり、国の災害対策本部予備施設、人員・物資の緊急空輸拠点、また緊急消防援助隊の運用拠点として、南関東地域全体に関する災害応急対策の中核拠点として機能します。

 元々は旧陸軍立川飛行場跡地で、戦後の米軍接収(米軍立川空軍基地)、1977年(昭和52年)の基地返還を経て、1983年(昭和58年)5月24日の中央防災会議で防災基地として整備することが閣議決定。昭和記念公園と共に「たちかわ新都心」として整備中です。

MapFan Webで地図表示 立川広域防災基地の場所をMapFanWebで地図表示

政府関係
・立川防災合同庁舎
  (内閣府 災害対策本部予備施設)
  (国土交通省 甲武営繕工事事務所)

警視庁
・多摩総合庁舎
・第四機動隊(防災救助部隊)
・航空隊 立川飛行センター
立川警察署

東京都
・立川地域防災センター
・西赤十字血液センター

東京消防庁
・航空隊多摩航空センター
・第八消防方面訓練センター
・立川都民防災教育センター「立川防災館
海上保安庁
・立川広域防災基地
海上保安試験研究センター

防衛庁
陸上自衛隊 第一師団 立川駐屯地
  (東部方面航空隊 第一航空隊)

厚生労働省
・国立病院東京災害医療センター

日本赤十字社
・日本赤十字社 東京都支部災害救護倉庫

農林水産省
・東京食糧事務所 立川政府倉庫
  (南関東地域広域災害用備蓄倉庫)