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防災イベント体験レポート

機動性の良いオートバイを活かした災害援助団体が増えています   レポート
防災フェスタにレスキューバイク隊を見る   追補'04/10/06

近年様々な災害ボランティアの団体ができつつあります。特に阪神大震災の時もその機動性が証明されたオートバイを使って情報収集・救援活動をする団体がこのところ注目を集めています。2003年5月10日に静岡市のグランシップで行われた防災フェスタでその様なグループを見てきました。

1 会場が見えてきました 2 いろんな車輌が並んでいます
フェスタ会場全景 数々並ぶ展示車輌たち
五月晴れのもと、遠く会場の芝生広場にいろんなテントや展示が並んでいます。 赤や緑や様々な展示車輌が並び、親子連れや様々な人が見物しています。

3 防災グッズを売る出店も 4 自衛隊も展示をしてました
非常食などをズラリと並べた出店 陸自体員が救助機材を展示
こういうイベントは防災用品企業の出店も多いもの。近所で入手できない人は、こういった機会も活用してみては? おなじみ人命救助セットを並べて展示。エアジャッキやスライディングハンマーなど、見て触って質問もOKです。

5 陸自による救急搬送の実演も 6 NPO日本救難バイク協会の車輌
担架に運ばれエッコラサッサ 消防署の展示と思いきや
別の場所では、陸自車輌のそばで隊員が担架搬送の展示中。後ろにあるOD色でも正式な、自衛隊仕様の救急車に担ぎ込まれます。 消防署の展示と思いきや、何とNPOの皆さんでした。後ろの消防車の上には、被災地ですぐに展開できるようバイクも搭載。

7 レスキューバイクの数々 8 一番気合いの入ったバイクです
隊員達のバイクの数々勢揃い TDRでレスキューとはなかなかマニアック
個人所有のバイクに、思い思いの装備品をプラスしたレスキューバイク。隊員の丁寧な説明も好感。子供達は跨らせてもらってご機嫌。 大型ボックスには数々の救助工具。無線や拡声器まで付いたスペシャル仕様のヤマハTDR250は、注目度ピカイチの一台でした。

9 こども体験・撮影コーナーも 10 消防服を着て記念撮影
消防服が置かれています 消防服を着てちびっこ消防士の完成
ヘルメットや消防服、消火ホースの筒先などいろんなものが置かれ、自由に触れます。 思い思いに着てポーズを取ったり、自由に記念撮影も。大人サイズでちょっとブカブカ。

11 静岡市オフロードバイク隊です 12 お揃いのバイクが並びます
部隊専用トランスポーターとバイクがズラッと並びます 足付きの良さ、トライアル性の強さで高い走破力
静岡市職員で構成された、災害発生時の偵察・情報収集部隊「SCOUT」(スカウト)です。見学者全般に不親切な隊員はマイナス点。 全車SERROW225(セロー)で揃えています。救助活動はせず、市の意志決定に必要な偵察活動が主任務です。詳細はこちらからどうぞ。

13 煙体験ハウスも出ていました 14 子供達がいっぱい体験
防災イベントではおなじみの煙体験ハウス。その大きさからか、大人は遠巻きに眺め、主に子供達が体験していました。 無害なほの甘い匂いの煙が充満し、視界が悪い中、仕切られたテントを右に左に出口を探しながら脱出です。

15 お昼にごはんと豚汁サービスも 16 昼下がりはのんびり起震車体験
陸自の支援車輌「野外炊具1号」による軽食サービス。様々な災害派遣先でも、この車輌がライフラインのない中で活躍してきました。 五月晴れの爽やかな週末の昼下がり。悲壮感もなく、のんびり防災に触れられる、こうしたスタンスのイベントもいいかもしれませんね。


     

災害時のオートバイの有効性と組織的活用

被災環境下に有効な特性
 災害時のオートバイの有効性は、阪神淡路大震災を機会に世間に認知された感があります。自動車で大渋滞の道路でも、車の通り抜けられないすき間でも、1メートルほどのすき間があればバイクはどこでも走れます。オフロードバイクであればかなりの瓦礫でも走破でき、四輪駆動の本格クロスカントリー車も足元には及びません。反面、コンパクトな割に、機動性・パワー・積載能力があり、人力の自転車のそれを遙かに凌駕します。自動車・自転車にも各々メリットがありますが、何かと制限や障害の多い災害下では、両者の中間的なオートバイの有効性は際立ったものがあります。

災害支援へのバイク活用と今後の課題
 阪神淡路大震災を契機に、そのようなメリットを組織的に活かそうと、各種バイクボランティア団体が全国各地で設立されてきました。中にはアマチュア無線家が参画し、自立的な通信手段を確保した機動的運用をする所も増えつつあります。また石油業組合と提携し、非常時に給油を受けられるようにしたり、自治体と連携する団体など活動の幅が広がってきています。とはいえ、現在は設立された団体が、個々に存在している状態で、横の繋がりや組織的展開まで至っていないのが現状と言えます。

 今後は、各地で自主的に活動する各々の団体の連携や協働をどの様にするか、また自治体や行政がどの様にそれらの活動と関わり、活用してゆくかという点が課題となってくると思います。今後の発展の行方を楽しみにしていると同時に、一般市民からの働きかけでボトムアップ式に発展しつつある防災アプローチを、行政側がどう受け止めるかその行方にも注目です。