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被災生活のための自立性エコ商品体験レポート

自立性エコ商品体験レポート:ファイル#02
振って充電、電池のいらない ノーバッテリーライト

たいていの家ではライトがあると思います。でも、いざという時電池切れだったり、長年しまいっ放しで液漏れして使えなくては意味がありませんね。そこで目を付けたのが最近話題のノーバッテリーライト。疲れるばかりの徒労グッズか、それなりに使えるモノか?

1 今回テストしたライトです 2 手のひらサイズの小型タイプ
クリアボディでスケルトンの本体 ロングボディならもっと発電することでしょう
長さ17cmの無色クリアボディで中身が透ける本体は生活防水仕様で水に浮きます 長短2タイプあるこの手のライトのうち、個人用に短いSサイズを購入。結構小ぶりです

3 発光ユニットに迫ってみます 4 発電部分をアップしてみると
LEDは円状で平板なリフレクタに乗ってます、集光・反射はこれだけのようです 普通のライトでは電池が入る空間に発電用コイルがあります
電球は高照度LEDが1つ。基盤上には蓄電用の電解コンデンサと整流部があります 本体の空洞の中に、銅線を巻き付けた金色のコイルと銀色の磁石が入っています

5 発電は理科の電磁石の実験 6 電球は白色LEDを使用
懐かしの電磁石の実験と同じ、ファラデーの電磁誘導の原理だっけ? 照度はあっても色温度が低く体感的には少々暗いかも
ライトを振ってコイルの中を磁石が通過すると発電。電気はコンデンサに溜まります 見た目明るいですが、色温度が低く光量自体は普通のハロゲンライトより少々劣る

7 集光・照射範囲調整は不可 8 それでは発光時間のテストです
最近のモノは改善されているようです 完全に消えるまでの時間なので実用時間は計測値より短いと思います
普通のライトのような集光部がなく、本体から光が漏れるため若干の光量減。最近の製品は対策済のようです。 1分間に振る回数を変え、実際には電気を消して視認性も確認しつつて実測してみます

9 次は到達度のテストです 10 個人の身の回り用には及第点
今回は完全に闇にできるよう家の中でテストしてみました カメラは人間の目より暗く映る特性上、色温度の低いこんな色なります
1辺15cmの太丸ゴシック体の文字を貼り、3m先に三脚に発電したライトを乗せ点灯 実際はもっと白色光ですが、白い光は色温度が低いためか、一般のライトより確かに暗め。近場の確認程度なら及第点ではあります。

11 近付ければ新聞の文字もOK    
手元を照らす程度であれば新聞記事の細かい文字もOK  
光を拡散できれば記事全体を読めますが、照射範囲を可変できない仕様なので、スポット的な光になります。  



     

「ノーバッテリーライト(S)」の実験データ

実施時期 2003年3月 時間帯 夜20:00台
屋内
気象条件 天気:雨
気温:18.2度
湿度:約65%
実験1 軽く120往復/分×1分発電(合計120回) 点灯時間 8分37秒
実験2 速く180往復/分×1分発電(合計180回) 点灯時間 11分17秒
実験3 軽く120往復/分×3分発電(合計360回) 点灯時間 11分42秒
実験4 速く180往復/分×3分発電(合計540回) 点灯時間 12分08秒
実  感 実験結果グラフ いずれの場合でも、開始〜1分は3m先まで十分明るいものの、そこからパワーダウン。1〜2分までは2m以内が実用的範囲。それ以降消灯まで、か細い明かりで1m前後しか実質的に使えなくなります。
また右のグラフのように、発光時間が発電回数に対して比例せず頭打ち。これらは、蓄電する内蔵コンデンサの性能による処が大きいのではないかと思われます。

こうした結果を考えると、このSサイズのライトは闇雲に長時間発電しても労力に見合った点灯時間は得られず、1分間の発電に対して2〜3分の連続点灯が大体の実用時間なのでしょう。これでは使い勝手が悪いのですが、下記の総評欄に記した方法で使うなら、実用性もそこそこ上がります。


     

「ノーバッテリーライト(S)」のデータ・個人的評価

製品名 NO BATTERY LIGHT
Sサイズ
ネットではこちらで購入できます
ノーバッテリーライト大ノーバッテリーライト小
ノーバッテリーライト大小
ポップなものもあるんですね
多機能ダイナモライト
製造業者 イデアインターナショナル
購入価格 2,480円(2003年3月当時)
外形寸法 W17cm
φ3.8cm
総重量 108g
コンパクト性 ★★★★☆ 労力 ★★☆☆☆ 実用性 ★★★☆☆
感  想 ここはいい!
云うまでもなく電池の心配がない自己完結性、これに尽きます。電池交換の煩わしさ・液漏れの心配がありません。防災用品は細々とした消耗品交換の手間が煩わしいので、これがないのは気分的に大いに助かると思います。上記のテスト結果も踏まえると、個人の身の廻りを照らすSサイズの用途としては、サイズなりの実用性があります。

ここはちょっと?
本体スペースに若干の余裕があるので、もう少し大きなコンデンサにして使用時間を長くできるといいですね。併せて色温度が低い白色LEDを使うため、体感的に光量が少なく感じられます。多灯式にして用途に応じ光量を切り換えられるのもいいのかもしれません。また集光部がないため、照射範囲が狭くスポット的になります。マグライト等のように照射範囲を可変できると更に便利でしょう。

総評
電池式ライトに光量は劣るけれど、身の回りの物探しなど近距離使用では労力の割にはそこそこ使えるんじゃないでしょうか。保存時の電池切れ・液漏れの心配がない点は、便利だと思います。なおコンデンサに蓄電された電気は徐々に放電されるので、振って発電した状態で保管しても電力はなくなっているのでご注意を。

裏技的な使用法ですが、スイッチをONにしたままでライトを振ると、蓄電した状態よりも明るい光が出ます。但しほぼ蓄電しないので、使う間だけ振って使うことになり焦点も定まり難いですが、ちょっとした確認用途使うのであれば、これで事足りる場合が多いと思いました。
テスト時期 2003年3月

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