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防災対策はじめの一歩

とっさの事態に流されず、大切な事をしっかり伝えて二次災害を防ぐために   提言
いざという時に役立つ家族の医療情報リストを作ろう   初出'05/9/9

 災害時はもちろん普段の生活でもやってくる、医療上の緊急事態。慌てて、持病やアレルギー・禁忌事項などの医療上大切な連絡事項を伝え忘れると、医療事故などを招く恐れもあります。適切な処置を受けるため、あらかじめ重要な医療情報をリストに書き出しておくと良いでしょう。

本ページの内容は、拙著・ラジオ番組・防災講演で話す内容を元にしています
MP3 FMボイス・キュー 防災NOW インターネット放送「いざという時の医療情報をまとめておこう」

特に災害時はなぜ必要か?−3つの理由

1.いざという時は頭がパニックになるため

119番通報では頭がパニック  数年前、筆者自身が救急車で運ばれた事がありました。119番通報する家族は頭真っ白で、基本的な情報すら口を出ない始末。今となれば笑い話ですが、隣でうめく私自身が電話に出て、事なきを得たものです。

 いざという時は、パニックで普段の数割程度しか実力が発揮できないこともあります。冷静に対処できるよう、医療関係者に伝えるべき情報は事前にまとめておいた方が良いかもしれません。

2.災害時はかかりつけ病院以外で医療を受ける事も多いため

傷病者を入口前に展開した仮設テントで受け入れる十日町病院  特に大規模災害では、大きめの病院は緊急を要する傷病者のみ受け入れ、その他は一部の中核的避難所に設けられる「応急救護所」に回す、分業体制を予定している地域が多くあります。

 そのため、普段のかかりつけ病院では処置を受けられない事もあり、そのような場合は、医療上の注意事項を1から伝えなければなりません。

3.災害時は医療現場も混乱するため

 緊急時またライフライン寸断ゆえに、医療従事者にも混乱が予想されます。医師やスタッフも同じく被災者なので、病院に既にいる人以外はどうしても参集が遅れます。また普段以上に押し寄せる傷病者数に、限られた人員と資機材で対応しなくてはなりません。

 そのような状況で、必要事項を確実に伝えるのは、事前の準備なくしては容易ではありません。

     

家族の医療情報リストを作っておこう

わが家の緊急医療情報リスト   家族の事情は十人十色異なります。医療関係者に伝えるべき情報を、災害時でも確実に伝えられるよう、家族の医療情報を事前に作っておくと良いでしょう。

 医療情報リストの作成を少しでも楽にできればと、市民防災ラボでは「わが家の緊急医療情報リスト」を2種類ご用意しました。
PDF 印刷したら手書きで清書するPDF形式
Excel パソコンで清書するためのExcel形式

 こうしたものを参考に以下の情報をまとめたら、いざという時の危機管理情報ファイルに加え、非常持出袋や二次持出品(備蓄品)などに入れておきましょう。

     

わが家の緊急医療情報に加えておくと良い項目

1.搬送先・救護所情報
 上で述べたように、災害時に救護所が開設される地域では、最寄りの救護所の場所を。また、特別な診療を必要とする持病をお持ちの場合、かかりつけの病院や関連する地元医師会などの情報を記入しておきましょう。

2.緊急連絡先
 いざという時の連絡先を記入しておきます。災害時には家族は必ずしも自宅にいるわけではないので、あらかじめ家族で決めた避難先があるなら、その場所も記載しておくとより確実でしょう。(防災対策はじめの一歩 参照)

3.家族構成・身元特定情報
 意識を失った状態で発見されたり、万一、死亡した状態で発見された場合に、より早く身元確認が付くための記入欄です。歯形や治療痕で身元確認ができるよう、念のためかかりつけ歯科も記入しておきましょう。

4.医療上の参考情報
 本表の一番の目的とする記入欄です。持病や使用薬の他に、アレルギーや禁忌事項、医療処置を受ける上で、医療関係者に注意・指定事項があるなら本欄に記入できます。災害で医療保険証を失う場合もあるので、保険情報も記入しておきましょう。